こんにちは!障害者ファイナンシャルプランナーの山口真未です。

家を買う、という一大決心。
全ての人がする決意、とは言えませんよね。
前回まで、家を買うための心構えや住宅ローンのアレコレを紹介しました。
しかし、住宅ローンを組むのが不安、転勤があるし一軒家は困る、という方もいらっしゃいますよね。
また色々なところに、旅するように移動する生活がいい!という人も。
実は障害者手帳が、家を借りるための手助けになります!
今回は、住宅のなかでも「家を借りる」となる賃貸の制度を紹介しますね。
「家は買うことが全て」ではない!!

家といえば、必ず買うもの、というわけではないですよね。
マンションでも一軒家でも、「家を借りる」という選択肢だってあります。
家を借りることも、1つのライフスタイルとして大切にしたい、という方も。
また家を買うことが金銭的に難しい、という方もいますよね。
障害者FPとしては、当然ですが無理に家を買うことはオススメできません。
一昔前までは、家を買うことが1つのステータス、となっていましたが・・・。
今は「家は買わない」ということも、十分にあり得る選択肢。
生活のスタイルや未来の計画など、周りの誰か、ではなく「自分に合っているスタイル」で決めたいですよね。
※ただし1つだけ。私自身も1人の障害者として、こちらのブログだけお読みいただけると嬉しいです。
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障害者手帳の活用で、家が借りられるの!?
購入はしない、という選択をされた障害者の方へ。
1つ耳寄りな情報を提供します!
実は、障害者手帳が「部屋を借りる手助け」になります!
全ての方ではありませんが、手帳の等級や収入次第で、バリアフリー仕様の部屋を借りられることが。
その部屋とは、「公営住宅」と「UR賃貸住宅」です!
詳し条件を下で、紹介しますね。
公営住宅の場合

そもそも公営住宅とは、都営・区営、県営・市営など、それぞれの自治体が運営している住宅のこと。
地域によって運営する組織が違います(例:県が運営、市が運営)が、「公営住宅法」という法律に基づいています。
基本的には、「住宅に困窮する低所得の方を対象にした制度」です。
そのため入居には、一定の条件があります。
主に、これらの条件をクリアできる人が、公営住宅に入ることができます。
地域によっては、抽選倍率が高くてなかなか入れないこともありますが・・・。
障害者手帳を持っている方の場合は、優先的に入ることができる、年間所得の金額条件が優遇される、ことがあります!
ただ残念ながら、障害者手帳の等級しだい、が多いよう。
例えば、身体障害者手帳で1級や2級の人は抽選倍率が高くなる、優先の対象は4級以上など。
この条件は自治体によって異なるので、詳しい応募条件は住んでいる地域で確認してみてくださいね。
また車イス仕様者向けの公営住宅として、バリアフリーになっている部屋もあります。
こちらも全ての公営住宅で完備、とはなりませんが、一般の賃貸住宅を探すよりは確率が高くなりますよ。
UR賃貸の場合

UR賃貸住宅、と聞いたことがありますか?
最近はチラシやCMなどでも見かけますので、一度くらいは聞いたことがある、という方も多いですよね。
そもそもUR賃貸住宅とは、独立行政法人の都市再生機構が管理する賃貸住宅のこと。
特にお金の面でいえば、敷金や礼金、仲介手数料、更新料がなしという点は嬉しいポイント!
部屋を借りるとなれば、これらの費用はほとんどの場合で必要となるもの。
少しでも抑えることができるなら、利用したいです。
しかも都心以外に、北は北海道から九州まで物件があるので、色々なところに住みたい、という方にもオススメできますね。
また公営住宅とは異なり、収入の低さは条件なし!(反面、一定の収入があることが求められます)
そんなUR賃貸住宅ですが、一部では「高齢者等向け特別設備改善住宅」という設備が使いやすくなっている部屋があります。
名前は「高齢者等」となっていますが、主な申し込み条件にはしっかりと障害者の方も含まれています。
ただし身体障害者手帳の1~4級の方、などと一定の条件はあります。
また全ての物件ではないのも、注意点ですね。
とはいえ一般的な賃貸住宅では、バリアフリーになっている物件を探すことは、なかなか難しいこと。
賃貸住宅の1つの選択肢として、いかがでしょうか。
参考
UR都市機構のホームページ(https://www.ur-net.go.jp)
自治体によっては家探しの手伝いもあり
実は自治体によっては、障害者の方のために家探しを手伝ってくれることもあります。
一般の賃貸住宅も含めて、要望等を伝えると探してくれるサービスです。
いわゆる不動産屋さんと同じイメージですが、個人個人の状況に応じて、住んでいる自治体のサービスも併せて案内をしてくれることも。
このサービスは、障害者であることで受けられることも多いため、障害者手帳の等級を気にしなくてもいいのが嬉しい所!
家探しで不動産屋さんは行きづらい、という場合は活用してみてくださいね!
まとめ

住宅=買うこと、という概念が、一昔前のものとなりつつもある時代。
家を買うことに、特別こだわりはないけどバリアフリー設備が欲しい、も本音ですよね。
また全ての方が、フル装備の注文住宅を全ての方が用意できる、とは限らないのも事実。
そんな時は、障害者手帳を活用してお得に、または便利に家を借りる、という選択肢もあります!
ぜひライフスタイルや未来の計画を考えながら、選んでくださいね。
ファイナンシャルプランナー 山口 真未
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