こんにちは!障害者ファイナンシャルプランナーの山口真未です。

誰しも、「もっと収入が増えたら」なんて考えたことありますよね。
かくいう私もやっぱり、「収入が倍になったら」「年収がいくらになれば」と考えます。
しかし、お金が欲しい、と思う気持ちは一緒ですが、はたしてその真意は?とも思います。
障害者FPであり、かつ「オンラインキャリアカウンセラー」の資格を取ったからこそ、疑問に思うこと。
ここでは疑問を掘り下げて、お金の話と仕事やキャリアの話を結び付けて、紹介します。
もちろん障害者の方へ向けて、将来のお話も書きますよ!
(※ 「オンラインキャリアカウンセラー」 の資格は、こちらのブログを参考にしてくださいね。↓)
実は「収入増=幸せ」ではない

最初から、ぶっちゃけ話をしましょう。
収入を増やしたい、給料があといくら上がれば、なんてよく聞きますし自分でも考えますよね。
実は、収入が増えても一定の割合でしか幸福を感じることができない、と証明がされています。
これはノーベル経済学賞受賞者である心理学者、「ダニエル・カーネマン教授」らによって発表がされました。
他にもいくつもの研究で、一定の年収を超えると、幸福度は頭打ちになると発表されています。
また日本でも、内閣府による「満足度・生活の質に関する調査(2020年9月)」にて、同様の発表がされています。
(※ココでは細かい数字は省略します。知りたい方は下記のリンク先にて、資料を読んでみてくださいね。)
資産状況と満足度は、比例して幸福度が上がることは確認できています。
ただし「年収が2倍になったら、幸せを2倍に感じるか」と言えば、答えはNO!
イメージとしては、年収300万円の人が、600万円まで増えたら・・・と思いますよね。
生活の面では、厳密にはお金の面では楽かもしれませんが、幸せとはリンクしない、ということですね。
参考:内閣府 「満足度・生活の質に関する調査」
(※2021年の最新版も発表されていますが、金融資産と満足度の関係資料がないため、ココでは2020年で紹介しました。)
キャリアって、そもそも何?

では、年収が増えても幸せが増えない・・・それならキャリアって、仕事って何?と疑問にもなります。
仕事をすることは、もちろん「お金を稼ぐ」ためが多いのも事実。
しかし実際には、「キャリア」という言葉には、他にも意味が込められています。
キャリアの意味
キャリアとは、一般的には職の経歴を指すことが多いですよね。
カタカナだと、1つの意味に捉えがちですが、元の英語で考えると2つの単語に分けることができます。
同じキャリアではありますが、分解してみると少しだけ意味合いが変わりますよね。
日本では主に、キャリア=仕事として、長らく訳されていました。
しかし今はキャリアの概念も広がり、必ずしもお金や仕事とイコールでは無くなりつつあります。
例えば、仕事として任されたプロジェクトを考えれば、成功したことは経歴としてわかりやすい。
では、そのプロジェクトでも、失敗した経験はキャリアに結びつかない?
おそらく多くの人が、「失敗も経験としてキャリアの一部」と思いますよね。
少し考えを変えてみると、キャリアは仕事やお金と、結びつかないことも多くあるとわかります。
予期せぬことも・・・だからいい!
キャリアの見方が少し変わったところで、もう一つの側面。
キャリアの道は、「必ずしも思い通りにはいかない」ということがあります。
これは人生とも言い換えられますが、全てはコントロールできないもの。
もちろん、思い通りの人生で、思い通りのキャリアを積み上げて・・・が理想です。
ただ変化や偶然の出会いは、キャリアでも起こるもの!
例えば、私のプロフィールにもある通り、既に今ココでブログを書いていることも、変化であり偶然ですよね。
また世の中の情勢として、変わることだって多くあります。
そのときに、「いかに柔軟に動けるか」が大切ですね。
そして柔軟さは、日々の準備や心掛けで自分で作り出すことができますよ。
柔軟に動きたい!そのためには?

いつでもしなやかに、柔軟に動けるようにしたい!と思った方。
ここからは、実際に取り入れたい方法をご紹介します。
もちろん全てを行うことが正義!ではありませんので、出来ることからチャレンジしてみてくださいね。
大前提!健康第一!!
柔軟に働くためには・・・まずは「健康第一」であることが大切です。
これは私が言うまでもなく、何よりも大前提として考える点。
どんな働き方をするか、未来のことなど誰も確約はできませんが、健康が必要になることは間違いありません。
そのため無理をして、労働時間をむやみに増やすことなどは、あまりオススメできません。
睡眠時間を削る、ご飯を食べる時間を削る、などは避けるようにしましょう。
もちろん、一時的に頑張る時期だから、ということもあります。
ただ大前提として、働けるくらいの健康を維持し続けることが大切。
私自身も障害の病気故、体力が無いため、倒れるまで働くなど言語道断です。
この後紹介する実践方法で、どんなスタイルを築いても「健康第一」の言葉だけは念頭に置きましょう。
収入の柱を増やす
さて柔軟に働くために実践する1つ目のポイントは、収入の柱を増やしておくこと。
簡単に言えば、収入源は沢山ある方がいい、ということですね!
複数の収入があれば、1つが無くなっても残りの収入があるし、と考えることもできます。
では、いくつがいいの?って疑問にもなりますよね。
私個人としては、いくつでもいい!と思っています。
世の中では3つがいい、いや7つは必要とか言われていますが、全ての人が同じことができるわけではないはず。
また求めるものも違うため、まずは「複数持つ」と考えることがベストかなと考えます。
収入の柱を増やす方法は?
では、実際にどうするかというと、大きく2つに分かれます。
プレイヤーはわかりやすく、仕事を増やすことですよね。
例えば、副業をしてみる、パラレルキャリアを目指す、など。
(※副業とパラレルキャリアの違いは、次回のブログで紹介しますね。)
では、マネジメント(またはオーナー)とは、何か。
これは誰か、または何かを管理するというイメージです。
例えば、手持ちのお金を投資して利益を得る。
これも立派な、1つの収入の柱になりますよね。
他にも仕事の幅を広げていけば、いわゆる経営者の立場に立つこともできます。
オーナーになるなんて、と思いますか?
もちろん仕事の業種によっては、難しいことではありますが、100%不可能ではありません。
スキルを磨き、自分の立ち上げた事業を委託して、マネジメントだけする。
そんなことも、今はネットの力や人脈など、様々な要因の積み重ねで可能になりますよ。
人的資本となる自分の価値を増やす
柔軟に働くための2つ目のポイントは、人的資本となるような自分の価値を増やすことです。
ちょっと小難しい言葉ですよね。
これは簡単に言うなら、雇用され得るための能力を磨く、ということ。
転職するにしても、自分で事業を起こすにしても、求めてもらうための価値が必要ですよね。
ただし特別なものが必要、というわけではありませんよ。
コミュニケーション能力や業務改善の能力など、過去の経験も立派な価値!
他にも資格を取ること、読書で視野を広げるなども、人的な資本を増やすことに繋がります。
特に資格を取ることは今すぐ、と思っても難しいですよね。
お金と一緒で、コツコツと自分の経験値や知識を貯めていきましょう。
もし制約があるなら・・・

さて収入の柱が増やしたくても、難しい事情がある、という方へ。
1つ1つ、その理由を掘り下げつつ、代わりの案を一例として紹介しますね。
副業ができないし、という方へ
お仕事の内容次第では、将来的にも副業解禁はない、という方もいらっしゃいますよね。
もちろん今お勤めの会社がある方は、就業規則を守ることは絶対必要です!
そういう方でも例えば、投資をして収入の柱を増やすことは可能です。
また知識という意味では、資格を取ることで定年退職後の道を広げることにも。
どちらも安心できるほどの収入を思えば、一朝一夕にはいかないはず。
お勤めしながらコツコツと、準備をするのがオススメですよ。
投資をする余裕がない!という方へ
心の余裕だけでなく、お金的に余裕がない、ということもありますよね。
もちろん何かプラスの収入ができることが、直接的な解決かもしれません。
しかし今の出費を見直すことで、余裕が生まれるかもしれません。
家計簿を活用して、見直す機会にしてみてくださいね!
(※今なら、私のメルマガにも特典でお付けしています。この記事の最下部のリンクへGO!)
体力的にまた時間的に仕事を増やすのが難しい、という方へ
障害者の方の中には、日常生活で手いっぱいで、体力が無いから無理。
生活だけで時間一杯で、趣味の時間だって取れないのに、という方。
まず投資は、基本的に自動でほったらかしのタイプがあります。
それなら最初に設定すれば、月1などの頻度でチェックするだけ。
少し暴論かもしれませんが、投資をするからと言って、ずっとスマホの画面とにらめっこが必要なわけではありません。
完全にほったらかしにすることは、オススメできませんが、毎日のようにチェックも必要ありません。
さらに、読書で収入を増やすことへの視野を広げてみること。
投資も知識を知れば、不安が軽くなります。
またネット記事や本から、どんな仕事があるのか調べて、知識の幅を広げてみるのがオススメ。
ぜひ出来ることから、少しずつチャレンジしてみましょう。
(※投資について不安、という方はこちらの記事も参考にしてくださいね。↓)
変化にどう対応する?

収入を増やすことについて、少しだけ掘り下げて紹介をしました。
冒頭で書いた通り、収入増=幸せ、とも限りません。
もちろんお金が必要になる場面は多々ありますし、求める心も当然です。
ただ無理やり仕事を増やして、一時的に増える事ばかりが正解でもないですよね。
今は仕事にも収入にも、「変化に対応できるか」が求められる時代です。
また「収入の柱=仕事」以外にも選択肢はあります。
どんな時でも、しなやかに動けるように日々積み重ねていきましょう!
ファイナンシャルプランナー 山口 真未
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