パラレルキャリアって何? ~副業との違いから始めるまでのステップも紹介~

キャリア
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こんにちは!障害者ファイナンシャルプランナーの山口真未です。

まみ
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記事のポイント

色々な働き方ができる現代では、1つの会社勤めだけ、という働き方に縛られなくなりました。

複数の仕事を掛け持ちする、ということも1つの選択肢として自由な時代です。

その中で、よく聞く言葉が「パラレルキャリア」や「副業」など。

でも違いがよくわからない、という方も多いのでは?

今回は、パラレルキャリアと副業の違い、それぞれのメリットデメリットや始めるにはどうすればいいの?というところまで紹介します!

就業形態も自由の時代!

就業形態も自由の時代!

昔々、1つの会社に勤めれば安泰、という言葉が真実でしたよね。

さらに踏み込んで言えば、「日本人の美徳」のようにも扱われていました。

忠誠心がある、長く勤められる=偉い、などなど、実際にお金として目に見えて、跳ね返ってきていたかと思います。

しかしこのブログをお読みの方はお気づきのとおり、「生涯で勤める会社は1社」は過去のものとなりつつあります。

「なりつつある」という言葉が弱腰なほど、今はスタンダードかもしれませんね。

転職経験者が多くなってきた中で、「そもそも会社に縛られない」「複数の会社で勤めている」という働き方もあります。

これらの共通点は、自分が「どう働きたいか」「どう生きていきたいか」を、意識して選択していること。

今は会社を選ぶだけでなく、「働き方を選ぶ」時代ですね。

パラレルキャリアって?

「働き方を選ぶ」で、よく聞くワードで「パラレルキャリア」と耳にしますよね。

そもそもパラレルキャリアとは、以下のように定義されています。

個人は1つの組織に依存して、1つの仕事を続けるだけではなく、別の第二のキャリア(「パラレルキャリア」)に時間と労力を費やすべきだ。

これは元々、経営学者として有名なP・Eドラッカーの著書で紹介された概念です。

もっと簡単な言葉で言うなら、複数の仕事や活動にも時間や労力をかけるべき、との考え。

人生100年時代と言われる現代では、個人の価値観や人生に求めるものが変わりつつありますよね。

その中で、会社以外にも働く場を求めたり人生の中で柔軟に働きたい、という思いの高まりから注目されています。

副業やスラッシュキャリアとの違いは?

ここまで聞くと、似通った言葉として「副業」や「スラッシュキャリア」ってのも聞いたことがある人もいますよね。

簡単に違いを紹介しますね。

大きな違いは、活動の目的にあります。

活動の目的はどこが違うの?
  • パラレルキャリア ⇒ キャリアやスキルアップ、本業以外の経験をしたい、人脈を広げたい
  • 副業 ⇒ あくまで本業が別であり、副収入を求める。
  • スラッシュキャリア ⇒ 複数の肩書でどれもメインで行う仕事

パラレルキャリアの最大の特徴は、お金が目的ではない点

もちろんお仕事として行うことには、報酬があります。

ただし他にもボランティア活動やNPO法人など、あくまで金銭が目的ではない活動もあります。

そして、その活動を1回限りではなく、ライフワークとして行う人。

他にも働き方次第では、パラレルキャリアとスラッシュキャリアが、一緒だという人もいますね。

メリット・デメリットは?

メリット・デメリットは?

ココまで聞くと「パラレルキャリア」って、少しハードルが高いようにも感じます。

そこで少しでも身近に感じられるように、メリット・デメリットを紹介しますね。

メリット

パラレルキャリアをやるメリットとして、良く上げられる5つを紹介します。

  • 自分のやりたい事を自由に探せる
  • 本業では経験できないことを経験できる
  • 視野を広げられる・人脈を広げられる
  • 選択肢を増やせる
  • 起業や副業の準備になる

簡単に1つずつ紹介しますね。

自分のやりたい事を自由に探せる

基本的に、パラレルキャリアは収入が目的ではありません。

そのため趣味の活動など、お金に直結しなくてもOK!

ずっとやってみたかったこと、今興味があるコト、などに挑戦することもできます。

本業では経験できないことを経験できる

本業という仕事では、基本的に1つの役割に縛られがちですよね。

例えば私は会社員時代、事務員だったため、営業として色々な所に行くことはありませんでした。

でもパラレルキャリアでは、色々なところへ出かけたい!をベースに、旅先を紹介するブログを書いてみる、なんてことも。

役割の認識から外れるため、会社だけでは経験できないような職種も経験できます。

視野を広げられる・人脈を広げられる

会社勤めの方は、どうしても毎日会う人が固定されがち。

その点パラレルキャリアで、別の活動を始めれば・・・。

毎日とはいかずとも、その活動の時間は、会社とはまったく違う人と接することになりますよね。

会社に捉われないからこそ、様々な考えの人や視野を知ることもできます。

選択肢を増やせる

あくまでパラレルキャリアは、収入などの金銭が目的ではありませんと紹介しました。

しかし経験したことや、身につけたスキルは実際に使えるものですよね。

もし会社を辞めることになっても、そのスキルを活かした仕事に繋げることが可能です。

ちょっとした保険のようにも感じられ、柔軟な働き方がしたい、と思う方には将来への安心材料にもなりえますね。

起業や副業の準備になる

こちらも収入が目的ではない、と紹介していますが・・・。

現実としては、夢の実現など未来への起業に、繋げることを目的にすることもできます。

例えば、自分のカフェを持つことが夢、であれば。

自分の自作のお菓子などを、フリーマーケットやネット販売してみる。

利益を求めるのではなく、あくまで経験や実績を積むことを目的とします。

後のお店を持つイメージを固めつつ、経験を積んで・・・将来、自分のカフェをオープンさせるというスタイルもできますよね。

デメリット

パラレルキャリアは、残念ながらデメリットもあります。

  • 「やりたいこと」がわからない
  • 時間がなくなる
  • お金がかかることも
  • 健康に注意する
  • 会社の規則に注意!

簡単に1つずつ紹介しますね。

「やりたいこと」がわからない

パラレルキャリアの魅力がわかっても、「やりたいこと」が見つけられなくて、そのままです。

なんて方も多いかもしれませんね。

この後に実際に、始めるまでのステップを紹介しますので、参考にしてくださいね。

時間がなくなる

パラレルキャリアは収入が目的ではないとはいえ、「自分が活動する時間」は必須です。

何かを始める以上、確実に今の生活のまま、とはいきませんよね。

その時間は、もしかしたらテレビを見ている時間だったり、飲みに出かける時間だったりします。

せっかくのゆったりする時間が、無くなったなぁと感じることは肝に銘じましょう。

その変わり、充実している時間が手に入りますよ。

お金がかかることも

何をやるか、次第ではありますが、概ねお金が掛かるもの、と思いましょう。

金額としては数千円から、月に何万円とかかるものまであります。

そのお金は、いまある貯金から出すことになりますよ。

健康に注意する

時間でも触れましたが、ゆっくり休む時間、を活動時間に充てることもありえます。

それは本業もやりつつになるため、健康には十分に注意しましょう。

あくまで「健康第一」を心掛けて、徹夜で作業、などは無いようにタイムマネジメントをしていくことが大切です。

反して言えば、パラレルキャリアを始めると、タイムマネジメントする能力が身につくことも。

本業はしっかり時間内で終わらせて、次の活動をしなくては、となれば自然と効率UPも期待できますね。

会社の規則に注意!

副業など何をするにも大切なことですが、今勤めている会社の就業規則には十分注意しましょう。

会社によっては、金銭を貰うような活動が一切NGという場合もあります。

あくまで趣味の活動としてならOKでも、それ以外はすべて禁止ということも。

何か始める前に、よく確認してからにしましょう。

始めるための3STEP

始めるための3STEP

最後に、「パラレルキャリアをやってみたいけど・・・」という方へ向けて。

何をしたらいいのかわからない、自分は何が向いているんだろう?という疑問もでてきますよね。

ここではあくまで個別のお仕事に対してではなく、「パラレルキャリア」のスタートを目的として。

実際に始めるまでの、オススメ3STEPを紹介しますね。

この3STEPは、実際に私が会社を辞めたときに、まず行ったことでもあります。

正直、プロフィールにも書いている通り、何にも決めずに会社を辞めてしまっているので・・・。

「何をやろうかな~」と漠然と考えながらも、実践して効果があったもののみ紹介しますので、個人的にはオススメです。

一応補足しますと、「オンラインキャリアコンサルタント」の資格を取って、この知識は裏付けされてもいますよ。

自分の「できること」や「経験」の棚卸し

まずは白い紙を用意して、今までの過去の振り返りから始めましょう。

会社の研修などで、「ブレインダンプ」をやったことがある人は、少しわかりやすいかもしれませんね。

以下に、あなたへの質問内容を紹介します。

自分の棚卸し 質問リスト
  • 今、お金をたくさん持っていたら、何をしたいですか?
  • 仕事に縛られず、自由な時間を好きなだけ貰えるとしたら、何をしたいですか?
  • 小さい頃や学生時代に描いた夢は何ですか?
  • あなたが好きで、熱中できるものは何ですか?
  • あなたが感謝されて、嬉しかったことは何ですか?
  • 最近はまっている趣味は何ですか?

これらは正解はありませんので、自由に書いてみましょう。

書くときは、書き出せるだけ正直な気持ちを、文脈や言葉など気にせず書き出すのがポイント

少しだけ補足すると、質問には意図があります。

  • 前半は、制約がなかったとしたら、何がしたいのか。
  • 後半は、過去の経験や思い描いていた活動の掘り起こし。

これらは大人になるにつれて、お金や時間、現実的な制約に縛られて、忘れていたことを思い出すことにも繋がります。

これらの質問から出てきた中で、同じような回答が出てきたら・・・。

それがあなたのやりたいこと、になります。

「やりたくないこと」を決める

上記で「やりたいこと」が見えたら・・・今度は真逆の質問にも回答してみましょう。

  • あなたがお金を積まれても、やりたくないことは?
  • 日ごろの生活で、嫌なことは?

これらの質問で、自分が苦手なもの、避けたいものを掘り起こします。

例えば、パソコンの作業が苦手・・・という人。

どんなに本業とは違う分野でも、パソコンをフルで使うような活動は、途中で諦めてしまうかもしれません。

他にも人と話すのが苦手、外に出て活動するのはちょっと・・などあるかと思います。

ここでは、「絶対イヤ!」というものから「ちょっと苦手かも」というものまで書き出しましょう。

もちろん全てを叶えることは、難しいかもしれません。

しかし改めて紙に書き出して、客観視することで、自分を知ることにもなりますのでやってみてくださいね。

時間を確保する

最後に、時間を確保することです。

上記のデメリットでも紹介しましたが、どんな活動をするにも時間が必要。

自分がどれだけの作業ができるのか、スケジュール帳などを使って、可視化してみましょう。

ただし!ココで注意するのが、睡眠時間を削ることはNGです!

あくまでスキマ時間や休みの日の時間などを使うようにしましょう。

睡眠時間は健康を害することにも繋がりますし、本業の仕事にも影響を与えます。

ココだけは、必ず守りましょうね。

まとめ

「未来への可能性を広げる」「収入の柱を

冒頭でも書いた通り、現代は仕事やキャリアの概念そのものが変わりつつある時代。

未来は誰にも予測できませんが、1つの会社だけに勤めることは無くなるかもしれません。

また既に終身雇用が、現実では難しいことが日々ニュースで言われています。

その分、個人が自由に、やりたい事を実現できる時代でもあります!

仕事だけでなく、一緒に働く人を選んで、ということも。

パラレルキャリアは、「未来への可能性を広げる」「収入の柱を増やす」観点でもオススメですよ。

ぜひ一度、自分なら何ができるかな、と考えてみてくださいね。

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