スマホで確定申告する方法は?~電子申告のメリット等を紹介~

税金・年金・社会保障等
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こんにちは!障害者ファイナンシャルプランナーの山口真未です。

そろそろ面倒な季節が来たな、と思い出される・・・大人の義務である納税の申告、「確定申告」です。

数字が沢山で面倒な計算ばかり、と毛嫌いしたくなる気持ちもわかります。

実は確定申告を、少しでも楽にするために出来る方法がありました!

ぜひ、活用して欲しいポイントがありますので、ご紹介しますね。

年末調整と確定申告の違いは?

「確定申告」とだけ聞くと、「私は年末調整だから関係ないし」と思う方!

実は、全員に関係することなんです。

なぜなら「年末調整」は、「確定申告」の納税方法の1つというだけ。

あくまで納税の申告方法に、2種類の方法がある、ということです。

納税方法
  • 年末調整=主に会社員の方が行う方法。会社が、本人に代わって申告する
  • 確定申告=納税者自ら、税金を計算して申告・納税まで行う

では違いがあるのに、「確定申告が何故、全員に関係するの?」となりますよね。

基本的に、年末調整は、会社側が給与として支払ったもの”のみ”を対象

そのため会社以外で得た収入やその他の税金控除は、自ら確定申告が必要になります。

例えば、こんなことありませんか?

確定申告が必要な場合(一例)
  • 医療費で年間10万円以上、支払った
  • 住宅ローン控除を初めて行う
  • 2カ所以上から給与を受け取っている(=副業で20万円以上の所得がある)

どれも、ありがちな例をあげてみました。(これら以外にも、確定申告が必要になる場合があります。)

このような場合は、会社で年末調整をしていても、個人で確定申告を別途行うことになりますよ。

電子申告(e-Tax)とは

確定申告なんて、書類をたくさん用意なきゃいけなくて。

それに、税務署でよくわからない書類書かなきゃいけなくて・・と思いますよね。

今は、そんな必要ありません!

スマホで国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスすれば、電子申告(e-Tax)ができます。

さらに!スマホでも確定申告OKのため、PCを持っていなくてもOKですよ~。

スマホで確定申告をする条件って?

スマホで確定申告をする、には、少しの注意点もあります。

ここでは対象者や必要なものを紹介しますね。

対象者は?

とても便利ですが、自分もできるのか、と思いますよね。

2021年分(令和3年分)の確定申告より、より範囲が広がりスマホのみで確定申告できるようになりました!

【スマホで申告の対象範囲】(※クリックで画像は大きくなります)

例えば、年末調整は会社で行ったけど、副業の申告をしたい、医療費控除をしたい、という場合はスマホでOK。

ただし残念ながら、まだ全ての人ができるわけではありません。

自営業の人など、事業所得や不動産所得は、スマホでの確定申告はできません

フリーランスで活動している個人事業主、の方も同様です。

ただしスマホで確定申告ができないだけで、パソコンから電子申告をすることはできますよ。

家にいながら、確定申告出来ることは変わらないので、ぜひ利用してくださいね。

必要なもの

スマホで確定申告をするために、準備するものを紹介しますね。

スマホで確定申告するために必要なもの
  • スマホ
  • 給与所得の源泉徴収票
  • 控除を受ける領収書や証明書等
  • マイナンバーカード

必要なものはたったこれだけ!

源泉徴収票は会社から貰えますので、失くさないようにしましょう。

また控除を受ける領収書や証明書等とは、例えば医療費控除なら、病院でかかったときにもらった領収書、ということですね。

PCでもOK

細かい数字はパソコンでやりたい!という方。

その場合は、パソコンからスマホ経由で確定申告しましょう!

準備するものは、上記にプラスでパソコンも用意、というだけ。

その際に、マイナンバーを読み取るためには、方法が2つあります。

パソコンでマイナンバーを読み取る方法(2022年2月10日現在)
  • ICカードリーダーを利用する
    (別途、ICカードリーダーの購入が必要)
  • スマホのアプリ経由で送信する

令和3年分(2022年分)確定申告より、パソコンで申告する場合でも、スマホのアプリ経由で申告ができるようになりました!

従来までは、ICカードリーダーが必要でしたが、スマホさえあればOK!

ICカードリーダーの代わりに、スマホでマイナンバーカードを読み取ることができます。

ただしアプリ側でも、事前に準備が必要になります。

スムーズに申請できるよう、スマホ側でアプリのインストールなど進めてから、申告しましょう。

詳しくは、国税庁のサイトにて、確認してみてくださいね。

電子申告(e-Tax)を利用するメリットは?

スマホでもパソコンでも、確定申告は面倒、と思うかもしれませんね。

従来通り、税務署に行って教えてもらいながら、確定申告した方が楽なんじゃ、という気持ちもわかります。

ただメリットが、障害を持っている方には特にオススメだと、私は思います。

そのメリットを紹介しますね。

家でゆっくり、ラクラク!

電子申告(e-Tax)は、家でスマホやパソコンを使って行います。

源泉徴収票や領収書など、必要な資料さえそろっていれば、家から一歩も出る必要なし!

これは税務署にわざわざ決まっている期間に行って、長い時間並んで、待たされて・・・ということを思えばとても楽ですよね。

それに家でゆっくりできるので、誰かに急かされることもありません。

もし少しずつしか時間が取れないなら、何日かけてもOK!

税務署まで行くのが大変、という方には最大のメリットではないでしょうか?
(ちなみに車が運転できず、税務署まで遠い私には、これが最大のメリットでした(笑))

提出書類が省略できる

基本的に、医療費控除などを行った場合には、原本の領収書を提出しなければなりません。

しかし電子申告(e-Tax)なら、その提出・提示を省略することができます

ただし一定期間、領収書等を保管する義務はありますので、捨てないよう注意ですよ。

※医療費控除について、詳しくはこちらを参考にしてくださいね。↓

申告できる期間が長い

確定申告といえば期間が決まっていて、その期間内に税務署に行かなければならない、というもの。

そのデメリットも、電子申告(e-Tax)なら解消ですよ!

基本的に、確定申告は2月16日~3月15日までに申告するもの、となっています。

しかし、電子申告(e-Tax)で確定申告を行う場合、1月上旬から確定申告をすることができるので、申告の期間が長くなっています。

期間が長い分、ゆっくりできる、早めに済ませてモヤモヤ解消!とも言えますね。

還付が早い! 

電子申告(e-Tax)で申告すると、税金の還付までの期間が早いのもメリットの1つ

概ね2~3週間程度で、還付されるようです。

税金が返ってくるなら、やっぱり早いほど嬉しいですよね。

青色申告者は控除額が増える

パソコンを使って、電子申告(e-Tax)を利用するメリットではありますが、紹介しますね。

個人事業主として、開業届を出している方のうち、青色申告者として届けを出している場合。

電子申告(e-Tax)で申告の手続きを行えば、特別控除額が65万円になります。

従来より特別控除額については、青色申告者は白色申告より、控除額が高くなる、というメリットがあります。

この控除額が電子申告を利用しない場合、65万円から55万円、と10万円分も減額されてしまいます。

せっかくのメリットが少なくなる事態は、ぜひ避けたいですよね。

ただし上で紹介している通り、個人事業主等の事業所得の場合には、スマホのみの確定申告はできませんので注意してください。
(別途、会計ソフト等を利用すれば、スマホのみでもできる場合があります。)

楽に賢く、電子申告を利用して

税金を納めるのが大人の義務、とは言え、面倒なものは面倒です。

面倒だからこそ、利用できるサービスは最大限利用して、メリットを受けちゃいましょう!

特に電子申告(e-Tax)は家にいながら楽にできるので、お出かけが難しいという場合でもOK。

ただし、利用には事前準備の必要があるのも事実です。

ぜひ確定申告をする予定、という人は、今から少しずつ準備してみてくださいね。

私自身は体が動かしづらいため、家にいながら好きな時間に確定申告ができるとは、なんと便利な世の中!というのが正直な感想。

今まで会社員で特に必要な事象もなかったため、確定申告なんて最近初めて行いましたが、それでも難なくできたのは少し驚き。

特に確定申告の時期は、税務署も人でごった返す、と聞くと行くのは少し大変です。

e-Tax(電子申告)を利用することはオススメですよ~!

ファイナンシャルプランナー 山口 真未

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