こんにちは!障害者ファイナンシャルプランナーの山口真未です。

「エンディングノート」や「終活ノート」って見たことありますか?
本屋でも販売されているので、ちょっと表紙だけは見たことあるって方も多いかも。
でも、まだ書いたことはないって方も多いのでは?
そこで障害者FPかつ、終活アドバイザーの目線で「エンディングノート」を紹介します!
そもそも終活とは?

終活とは、「人生の最期を意識しながら、これからの人生を自分らしく生きるための準備をすること」です。
何も”亡くなる準備を強制されるもの”では、決してありません!
今をどう生きたいか、考えるきっかけになるものです。
例えば、「死ぬまでにやりたい10のこと」なんて、映画やドラマで出てきますよね。
その延長線上にある、と思うと、わかりやすいでしょうか?
特別な決まりはありませんので、少し気楽に取り組んでみるというのも1つです。
※詳しくは、こちらのブログで紹介していますので、参考にしてくださいね。
エンディングノートって何を書くの?

終活と一緒に聞く話題として、エンディングノートがありますよね。
他にも、「終活ノート」という言葉もあります。
でも実際には、「書いたことがない」や「中身を見たことが無い」という方も多いはず。
自分のことを伝えるツール
エンディングノートとは、転ばぬ先の杖のように、もしものときに大切なことを伝えるツールです。
この”もしも”とは、何も死後だけではありません。
今は昔と比べて寿命が延びていると言いますが、健康寿命との乖離が大きい、と言われています。
簡単に言うと、健康で自分のことを自分で決められる時と、亡くなるまでの期間が大きく変わるということ。
例えば、高齢者の方の認知症を例にするなら。
記憶力や判断能力が低下することで、物を何処に片づけたのかわからない、となることも多いですよね。
大切なお金のことも、自分で管理できない期間が数日単位ではなく数年、あるいは十年以上続くことも考えられます。
お金だけでなく、自分の未来の希望をエンディングノートに書くことで、家族や周りの人が分かりやすくなりますよね!
具体的な内容は?
では、具体的にどんなことを書けるのか。
私が所属している、終活アドバイザー協会のNPO法人ら・し・さ®の【ら・し・さノート®】を例に紹介しますね。
これは、ごくごく一部のみを紹介いたしました。
気になる方は、こちら(※終活アドバイザー協会のHPに飛びます。)で、確認してみてくださいね!
エンディングノートの選び方は?

「エンディングノート」と検索するだけで、数多くの商品が見つかりますよね。
どんなのを選んだらいいのか悩む、という方のために!
障害者FPが障害者目線で、書いて欲しい内容を紹介しますね。
①大切な人の連絡先
②銀行口座や保険の情報が書けるものを
③健康状態や将来の希望
①大切な人の連絡先
今やスマホやパソコンで全てが完結する時代ですよね。
それこそ友達の電話番号など、1つも記憶していない人も多いはず。(かくいう私もですw)
スマホで検索すれば出てきますし、普段は何も困らないですよね。
ただし!それは自分でスマホを操作できるからこそ。
もしもの時、誰か大切な人に連絡したい、友達に連絡をと思っても、家族ですら連絡先がわからないはず。
このような情報も、エンディングノートに残すことで、家族がスムーズに連絡することができますね。
また”もしもの時”は、亡くなる時だけではありません。
急な事故で入院をした、という場合に、連絡したい人リストがあると便利ですね。
②銀行口座や保険の情報が書けるものを
2点目は、お金の情報が書けることがポイントです。
1点目と同様ですが、スマホでネットのみで完結する時代。
家族が銀行へアクセスできない、保険がネット保険のみで・・・も多いはず。
これこそ、もしもの時に家族が困ること間違いなし!
特に一人暮らし等で、家族と離れて暮らしている方は、より生活スタイルが見えないですよね。
残念ながら、せっかくの預金も保険も、存在に気付いてもらえなければ、家族も活用できません。
もしもの時に、分かるようにしておくことが大切ですね。
③健康状態や将来の希望
3点目は特に、障害者の方は気になる情報であるはず。
自分の身体の状態、飲んでいる薬、気を付けて欲しい医療関連の情報など。
記しておくだけで、家族も正確に把握することができますね。
特に何かあった時、という場合には、日頃から行っている病院に行けるとは限りません。
大切な情報だからこそ、家族の方も簡単に分かるようになっていること、が大切ですね。
また、将来の希望まで書くことができます。
介護の希望や医療の意思についてまで、書くことができるタイプもあります。
例えば、延命治療の希望や終末医療をどうするか、など。
もしノートという形で、残しておきたいとするなら、エンディングノートに記載するのも1つの方法ですよ。
エンディングノートの注意点!

エンディングノートは、自分のことを整理したり、必要な情報を備忘録として書くツールとしては、とても便利なものです。
ただし、3点ほど注意点があります。
①遺言書ではない
②個人情報に注意
③情報を更新し続ける
①遺言書ではない!
1点目は、あくまで遺言書のような、法的な効力はないということ。
お金のことや相続のことなど、書くことになりますが、あくまで希望を書けるというだけ。
法的な拘束力はないため、しっかりと相続に関して遺したいという場合は、遺言書を作成しましょう。
また延命措置や終末医療について、書くことができます。
ただしこれについても、あくまで本人の希望を家族等に伝えることができる、というだけ。
実際にその希望通りになるかは、保障されるものではありません。
この点も注意しましょう。
②個人情報に注意
2点目は、書く内容に注意すること。
エンディングノートは、自分の振り返りだけでなく、友達のことや自分のお金・医療情報、相続についてなど多岐に渡ります。
これらの書いたことは、基本的に家族等なら「誰でも見られてしまうもの」との認識で書くようにしましょう。
せっかく書いた内容が、誰にも見つからないのでは意味がありません。
家族や親しい友人などには、エンディングノートを書いてあること、また保管場所などを伝える必要もありますよね。
それは自分の死後だけではなく、生前でも見るタイミングがあるかもしれません。
例えば、人の悪口、銀行口座のパスワード等は、書かないように注意ですね。
③情報を更新し続ける
3点目は、情報をアップデートし続けること。
エンディングノートは、一度書いたら終わり、というものでもありません。
特に医療情報などは、定期的に情報が変わるものでもあります。
エンディングノートに書き足すなど、情報は更新し続けることを意識しましょう。
もし、変わったタイミングなんてわからないかも、という方。
例えば、1年に1回書き直す、というのでもOKですよ。
まとめ

終活についてからエンディングノートまで紹介しました。
エンディングノートは、法的な拘束力がないものの、自分で自由に書けるという利点があります。
また書く内容だけでなく、進み具合も自由に決められます。
今はこの項目は書きたくないな、考えたくないなでもOK!
その代わり、お金の情報など早めに書き記してほしい内容もあります。
ぜひ、エンディングノートを書いてみてくださいね。
ファイナンシャルプランナー 山口 真未
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