こんにちは!障害者ファイナンシャルプランナーの山口真未です。

お金について、真っ向から向き合う職業であるFPですが・・・3歳の姪っ子に教えてもらったことがあります。
子供は侮れない、とも言いますが、大人になっても「気づきは大切」と実感しました。
今回は私の気づきについて、深く掘り下げて考えてみたので、一緒に考えてみませんか?
ちなみに、大人だけでなくお子様の教育にもオススメですよ~!
「どんぐり銀行」って何?

皆さんは「どんぐり銀行」ってご存知でしょうか?
私は全然知らず・・・3歳の姪っ子に教えてもらいました!
知ったときは思わず、Twitterでつぶやいたものです↓
さて改めまして「どんぐり銀行」とは、
お金の代わりにどんぐりを貯めて、豊かな自然をつくるお手伝いができる銀行です。
「どんぐり銀行のしくみ」より
どんぐり1個を「1D」という単位で、100D(=どんぐり100個)集めると「苗木」と交換できるそう。
その苗木は、自分で受け取って育てることもできるし、代理植樹もお願いできる。
上から目線にはなってしまいますが、素晴らしい取り組みですよね!
どんぐりを集めて、木を育てるところまで、しっかり行えば・・・
小さな子供にもお金のこと、自然のことなど、色々な視点で教えることができそうです。
やってみたい!という方は、こちらのURLより詳細を見てくださいね!
参考
「どんぐり銀行」にみる、壊すべき2つの壁とは?
姪っ子に教えてもらった、どんぐり銀行という取り組み。
子供へ「お金について」教えるための1つの方法として、とても良いものです。
でも大人だからこそ、「どんぐり銀行」という言葉に、驚きを覚えたことも事実。
何故、驚いたのかな?と考えた結果・・・「2つの壁」に気づきました。
これは、お金に対して柔軟に考えたいなら、スグにでも壊したい壁。
まずは壁について、どうしたら壊せるか、掘り下げてみましょう。
【目線を変える】「貯める=お金」とは限らない

壊す壁の1つ目は、【お金に対する目線】です。
大人の悪いクセというか、1つの言葉に対して、1つの方向でしか見ることができないこと。
頭が固くなる、視野が狭い、とはことのことですよね。
『貯める』という言葉1つですが、私も凝り固まっていた視点を分解したことで気付いたことがあります。
子供目線になると、答えは無限大!
どんぐり銀行のしくみですが、正直、初めて聞いた時どう思いましたか?
私は驚きとともに、「どんぐりを銀行に預ける」という言葉に違和感を覚えました。
意味が分からず姪っ子の母親にあたる、私の妹に「何よそれ?」とスグに聞いてしまったほど。
でもこの感覚、大人だからこそで、一種の固定概念です。
子供の目線からすれば、『貯める』という言葉の主語は「お金」とは限らないですよね。
今回のどんぐりも1つですし、他にも学校で「できましたシール帳」を持っていれば、シールだって『貯める』です。
ゲームを思えば、貯めることなんて、それこそ無限大に主語がありますよね。
経験値、便利アイテム、仲間の数など、『貯める』と聞いて何を思い浮かべるか。
大人になると「当然お金でしょ?」と思いがちですが、柔軟な発想をすれば色々な答えがあるはずですよね。
この目線を変えてみると、ある一つの考えに辿りつきます。
稼ぎ力、雇用され得る能力を『貯める』
ニュースや本などで、「終身雇用の時代は終わりました」と言われていますよね。
実際に大手企業であっても、今は一度就職すれば生涯安泰、ではなくなりました。
もうすぐ来る、ではなく、既に今、来ています。
その反面、「個人で稼げる時代」とですね。
昔を思えば驚くほど、個人で色々な仕事を通じて、自己実現ができる時代。
それは言い換えれば、「自分で稼ぎ力を身につける」または「雇用され得る能力(エンプロイアビリティ)を身につける」必要があるとも言えます。
個人で仕事をするなら、その仕事でご飯が食べられるように、生活ができるほど稼ぎたいですよね。
会社に雇用される、という仕事の仕方であれば、色々な会社で「あなたを雇用したい」と思えるほどの能力が必要です。
ただこの力は、今すぐ欲しい、と思っても難しい。
自分の中に、色々な経験や学びなどを『貯めていく』ことを意識することが大切では?
【価値観を変える】どんぐりを集める=悪いコト?

2つ目の壁は 【価値観を変える】 こと。
これはお金に関する価値観については、概ね子供の頃の経験によって築かれると言われています。
そのため大人になったとき、その固定概念が邪魔をしてベストな選択ができない、ということが。
ここでは固定概念について、掘り下げてみましょう。
「どんぐりを集める」方法は?
3歳の姪っ子に教えてもらった「どんぐり銀行」。
集めるためのどんぐりは、近くの公園や小学校で拾ったそうで、お散歩がてら何とも微笑ましい動画を見せてもらいました。
では、そのどんぐりの集め方ですが、姪っ子が1人で拾わないといけないものでしょうか?
さすがに3歳の子供が1人で、というのは考えにくいですよね。
当然、周りには大人がいて、「ここにもあるよ~」なんて声掛けをしています。
また3歳の子供が拾っていたら、手伝いをqしますよね。
おかげで一気に、85個ものどんぐりが拾えました、となります。
では、ここで1つ質問です。
どんぐりを集めたい!もっと拾って~!と姪っ子が言うことは、良くないことですか?
どんぐりを集めるために、公園や小学校へ行って、1つずつ拾うことは辛いコトでしょうか?
「お金を稼ぐ」のイメージ
先ほどの質問、実は主語をお金に変えると、よくあるイメージになります。
いくつ当てはまりましたか?
これらの思いは、概ね子供の頃に大人の会話を聞いて、または経験に基づいて形成されると言われています。
大人になって「違う」とわかっていても、心の中では・・・
このお金に対する基準点を行動経済学では、アンカリング(碇)といいます。
アンカリングが少しくせ者で、良いことも悪いことも、アンカリングに左右されて物事を決めてしまいます。
どんぐりを集めることは、良くないコトでしょうか?
どんぐりの数で、あなたの価値は変わるのでしょうか?
答えは、NOですよね。
お金だとよくあるイメージが、どんぐりに変えただけで違和感を覚えます。
これこそ「お金に対する価値観」が、凝り固まっていた証拠とも言えそうですよね。
価値観が固定されていては、お金に対するネガティブなイメージが拭えません。
「病は気から」ではないですが、明るくポジティブなイメージの方が、前向きな考えが生まれやすいですよね。
もちろん、すぐにこの価値観を変える、という魔法の技はありませんが、1つのコツとして。
もしお金に対して嫌なイメージや良くないな、という考えが浮かんだら、主語を「どんぐり」に変えてみては?
主語を変えるだけで、価値観を考え直す、頭をリセットするスイッチになるかもしれません。
「お金の常識」アップデート!

『どんぐり銀行』で気付いた、2つの壁である 【目線】と【価値観】。
共通点として、昔の記憶や過去の経験などが、大きく影響している、ということ。
では、どうしたら変えられるか。
上で紹介した通り、ちょっとしたコツで、上手くいくこともありますが、実はもっと大切なポイントが2つあります。
「お金について学び直す意識」
1つ目は、学び直す意識です。
例えば、このブログで新しいお金の知識を知ったり、ニュースや本を読むことですね。
お金の情報だって、昔と比較すれば、貯め方も使い方の傾向も変わります。
「親がこうしていたから」「職場の先輩がこう言ってたから」では情報が古く、もっといい方法があることも多い。
例えば大きな買い物をするとき、長い目で貯金をするときは、最新情報にアップデートしてから方法を考えたいですね。
「正しく思い込みを外す」
2つ目は、正しく思い込みを外すこと。
例えば「友達はこれくらいで足りてるみたいだし」「本ではこう言ってるし」では、実際に使うお金はわかりません。
主語が変われば、お金の使い方も金額も変わります。
そのざっくりとした目安で、本当に大丈夫かな、無理やり思い込もうとしてないかな、と疑いましょう。
「正しく」とは、きちんと主語を自分に置き換えて、お金の使い方を考えること。
そして、正確に金額を考えることも大切です。
一番いいのは、ライフプランを作って、自分のためのお金を数字で確認する。
これこそ「正しく思い込みを外す」ことに、繋がる行動ですよ。
『どんぐり銀行』で気づいた大切なこと

姪っ子に貰った貴重なお金について考える機会。
しっかり深堀したことで、私自身もお金への固定概念に気付くことができました。
もちろん今回の気づきは、今すぐ変えよう、と思っても、すぐには上手くいきません。
折に触れて、過去の価値観や無意識の行動に引きずられないように、気を付けなければなりませんね。
2つの壁によって、一歩を踏み出す勇気が出ないこともあります。
ぜひHAPPYな未来へ進むために、あなたのお金の視点や価値観を変えて1歩踏み出しませんか?。
ファイナンシャルプランナー 山口 真未
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