あれ?共働きなのにお金が貯まらない?~理由とオススメ方法を紹介~

家計・ライフプラン
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こんにちは!障害者ファイナンシャルプランナーの山口真未です。

まみ
まみ

記事のポイント

結婚しても変わらず、仕事を続けることが多い、今。

共働きにより世帯としては収入が多い、というご家庭も多いですよね。

収入が多いことで、安心感もあり、独身時代のまま別財布でお金を使っている、という方も。

でも気づくと、「あれ?あまり貯金、出来てないかも?」なんて

実はこれ、意外と多いのだそう。

そこで今回は、「夫婦」の中でも「共働き」の方へ向けて、お金の管理方法などをご紹介します!

障害者FPとして、障害のある方へ向けた注意ポイントもありますよ~!

2人で話したい、お金のこと。

結婚すると、生活スタイルだけでなく、実はお金も変化します。

やはり独身時代とは異なり、増えるものもあれば、減るものも。

少し、お金のことを考える時間を作りませんか?

共働きと専業主婦(主夫)

まず、ココでは共働きに焦点を当てていますので、専業主婦(主夫)の方とは、少し考え方が異なりますよね。

当然ですが、一方にのみ収入がある場合は、お金は共有する必要性がグンと高まります。

とはいえ、中には収入の中から一定額だけを家に入れている、という方も。

もちろん、お金の管理方法は色々ありますので、それでもOKです!

ただし未来への計画、となれば話は別。

どんな人生を歩みたいのか、によってお金は千差万別で、長いスパンでお金の計画が必要になる場合も多いです。

焦点は「共働き」としていますが、ぜひ専業主婦(主夫)の方も「お金の計画」という面で参考にしてみてくださいね。

実は「金融資産ゼロ」も多い

お金を貯めるとなれば、まずは収入が高くないと大きな額の貯金なんて出来ない、って思ってませんか?

確かに年収によって、毎月に貯金できる金額が変わることは事実です。

しかし、実は世帯で年収が1,000万円超えていても、貯金がゼロという家庭もあります。

こちらのグラフをご覧くださいね。(※クリックで図は大きくなります。)

※金融広報中央委員会:「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」より筆者作成

グラフで分かる通り、年収に比例して貯金の額の増減はするものの、年収だけが理由とも言い切れないですよね。

では貯金の有る無し、または同じくらいの年収で友達は貯金ができてるのに・・・という違いはどこにあるのでしょうか?

貯まらない理由とは?

貯金が年収だけが理由ではないとすると、気になるのが「その理由」ですよね。

もちろん人それぞれ、お金の使い方には理由があるはずですので、一概には言えません。

ただもし、管理の方法にスポットを当ててみたら、という観点で理由を紹介しますね。

【前提!】今は貯め時かな?

まず言いたいことは、貯金が有るか・無いか、また年収や年代の平均等と比べすぎないようにしましょう。

検索すれば簡単に、自分と同じくらいの周囲の金額が、分かっちゃう時代です。

しかし上にも書いた通り、人それぞれの理由が必ずありますよね。

もしかしたら、家の頭金や引っ越し費用を支払ったばかり。

このブログの読者なら、家族の病気の治療に使った、なども考えられます。

特に障害によってかかったお金等は、予期せず大きくなった、もあり得ますよね。

何事もお金の貯め時、というのもあります。

あまり周りに振り回されない、というのも大切にしましょうね。

ただし!!ず~っと「今が貯め時ではない」と言い訳にしてはダメですよ。

お互いに別財布

さて、ここからは少し本題になります。

まずは夫婦で共働きの方で、それぞれの収入で各々生活をしているという方。

もしかしたら、「別財布」というのが原因の一つかもしれません。

なんとなく、お互いの年収を知ってはいるけど、「知っているのはそこまで」ということ、ありませんか?

特に夫婦共働きだと、ある程度の年収があれば、独身時代と変わらずに生活ができますよね。

むしろ2人で暮らすことで、抑えられるお金もあったり。

その分をお互いで、ちょっとした贅沢に使ってしまうなど、思い当たる節もあるのでは?

また意外と盲点なのが、お互いに貯金をしていると思っていること

もちろん、貯金をしていることも多いかと思いますが、その金額までは知らない、ということも。

この「目的の見えない貯金」や「NO見える化の貯金」のために、必要な金額には程遠かった、では悲しいですよね。

でも共働きという、収入の柱が2つあるからこそ、あるお話でもありますよ。

一方の財布で生活、一方で貯金

上とは少し異なり、一方の収入で全て生活費や固定費など、日々の支払いを行う。

もう一方の収入は、ほとんど全額を貯金しているという方も、いらっしゃいますよね。

これも一見、貯金が出来ているなら、問題が無いように見えます。

しかしこの方法でも、実は落とし穴が!

それは、生活スタイルの変化の時に対応しづらい、ということ。

例えば、一方が子供の育休を取るといった場合や一方が、長期で休むことになったなど、人生の先を見据えればあり得る話ですよね。

男性・女性関係なく、専業主婦(主夫)になる選択肢だって、あります。

その柔軟な生活スタイルを想像すれば、少し心許ないかも。

共働きをするからこそ、どちらかの収入減があっても対応できるお金の管理をしたいですよね!

一方にお金を全部預けて、管理してもらう

お金を一方が全て管理し、いわゆるお小遣い制で渡すパターンですね。

もしかしたら、この管理手法を取り入れている人が多いかもしれません。

この手法なら共働きでも、お金を一括で管理できるので、大きな目標への貯金などはコントロールしやすいですよね。

また支出の面でも、いくら使ってしまったなど把握が簡単です。

ただこの方法でもメリットだけではなく、デメリットが。

管理する側が大変だったり、お小遣いをもらう側が使えるお金が少ないことや、仕事への意欲に繋がらないという意見もあります。

共働きで忙しいからこそ、簡単な方法がいいですし、お給料という仕事へのやる気にも繋がるものは、自分に還元したい!という気持ちもありますね。

そもそも貯めなきゃダメなの?

ずっと貯金等についてお話してきましたが、中には今の収入があればいいじゃん!という意見も聞こえてきそう。

収入を得ること、稼ぎ力を身につけて、一生涯働くことも大切です。

もちろん、他のブログで紹介している通り、色々なスキルは身に着けることはオススメしています。

ただスキルアップにプラスして、お金を貯めてほしい理由を紹介しますね!

未来にかかるお金をチラ見してみよう

今の生活も当然大切ですが、未来のことだって、どうでもいい訳ではないはず。

どんな未来を送りたいか、素敵な夢が待っているのか。

想像するだけで、ワクワクしちゃいますよね!

ただそのワクワクを無理なく叶えるためには、コツコツと積み上げていくものが必要

少しだけその未来のお金を紹介しますね。 (※クリックで図は大きくなります。)

参考:日本FP協会HP 「主なライフイベントにかかる費用の目安」より筆者作成

概ね結婚後にかかる費用を、抜粋してみました。

もちろん老後などは、一見、遠いお金ですよね。

でも働きたくても、体力的に厳しいかもしれない未来は、年金だけでは心許ないことも事実。

少しでも未来を見つめて、計画を立ててれば、必要なお金を貯めていくことができますよ。

緊急予備費は最低でも

上で紹介したのは、予想できるイベントです。

もしかしたら未来の計画によっては、必要ないと思うお金もありますよね。

そんな方でも、緊急予備費は用意しましょう。

よく言われているのは、毎月のお給料の3カ月分~半年分は貯めること。

これは病気等で働けなくなったときに、生活費や治療費として使えますよね。

ただ障害者FPとしては、それにプラスして障害のためにかかるお金を貯めることがオススメです。

特に共働きの場合、病気等で働けない一方のために、少し仕事をセーブすることも考えられます。

子供がいればより一層ですが、もし子供がいなくても時短勤務を選択することだってあり得ますよね。

共働きだから、何かあっても1人が働けるから大丈夫、あまり予備のお金なんて必要ないという思いもわかります。

しかし中々、思い通りにいく未来はありませんよね。

特に未来の幅広いリスクまで想定して、考えていくことが大切ですよ。

貯蓄するためのオススメ方法は?

では、共働きの場合、貯蓄するための管理方法で、オススメをご紹介しますね!

※ここでは、定期貯金や投資といった手法ではなく、「お金の管理」という目線で紹介します。

共有口座を作ろう!

まずやってほしいことが、共有できる口座を作ること

これは生活費やローンの支払いなど、日々生活するときに使うお金を支払うときに使うもの。

上で紹介した通り、別財布でも一方のお金での生活でもOKですが、ぜひお金の見える化がオススメ

毎月、一定額を口座へ入金して支払いを行うようにすれば、お互い残りのお金にも目が行きやすく責任感も生まれます。

自分のお金を使って、生活費を支払うとなれば、節約や生活の質などにも考えが及びやすくもなりますよね。

また一つの口座で支払いまで行えば、お金の管理といった面でも簡単になりますよね。

そして一定額にすれば、残業で頑張った月などは、自分の所に残ることに。

ちょっと頑張ったご褒美に、美味しいものでも、なんてこともできますね!

ただし、共有口座といっても、今の日本では夫婦といえど、連名で口座を開くことはできません

一方の名前がある口座を、お互いに入金したり残高を確認したりすることになります。

わかりやすいように、共有口座と表記していますので、注意してくださいね。

貯金用口座も共有する=見える化

さらに一歩踏み込んで、貯金用の口座も共有していきましょう

上で紹介したのは、日々のお金の管理する方法ですよね。

ここでは、未来のために貯金するお金の話。

貯金用に共有する口座を作り、お互いに一定額を入金することで、お互いに貯金をすることができますよね。

こちらも見える化すれば、未来の計画に対する「達成度」が、数字で共有できます

例えば、一方は子供の教育のために貯金したくて節約したいのに、なかなか協力してくれない、なんて場合。

上で紹介した未来にかかるお金と、今の貯金額を見れば、わかりやすくなりますよね!

また貯金額も共有することで、達成感も共有できます。

一方に任せてるから、貯金額がわからない、お互い貯金してると思ってた、なんて誤解もなくなりますね。

まとめ

今回は、共働きの方へ向けて、お金の管理方法にスポットを当ててみました。

お互いにお金の管理が得意・不得意など、性格面も出やすい部分ですよね。

とはいえ、未来の楽しい計画や子供のことを考えれば、少しでも前向きに取り組みたいこと。

まずはお金の管理する方法を見える化することから、始めてみませんか?

ファイナンシャルプランナー 山口 真未

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