こんにちは!障害者ファイナンシャルプランナーの山口真未です。

お金の基本といえば、銀行へ預ける”貯金”ですよね。
でもある程度、お金が貯まってくると、他の手段が気になります。
またテレビや本、ネット記事でも、「投資」の言葉が見え隠れ。
「投資って私でも出来るかな?」
「投資ってそもそも、何だろう?」
「儲かるならやりたい!」
障害者FPらしく、障害者の方へのポイントも交えながら、全3回に渡って解説します!
そもそも「投資」って何??

投資をやったことがない人には、当然の疑問です。
気になって、ちょっとやって見たけど、やっぱりよくわからない、という人も。
まずは、「投資」そのものを知ってみましょう!
投資とは
投資と聞くと、ちょっと怖いモノ、というイメージがありますよね。
そもそも「投資」とは、自分のお金を使って、資産となるお金を増やすこと。
「お金自身に働いてもらう」という、言い方もありますね。
社会や会社で働いて、その対価としてお金を貰いますよね?
働く対象が、人からお金に変わっているものが「投資」とも言えます。
投資はギャンブル?
よく「投資ってギャンブルでしょう」とも思いますよね。
確かに、投資は損をすることもあり、100%安全なものではありません。
しかしギャンブルとは、明確な違いがあります。
お金を集める、お金を出す目的が違うということですね。
「投資」に関わる単語

投資の種類をご紹介する前に・・・投資に関わる単語の意味を紹介します。
ここでは、よく見かけるものだけ、ご紹介しますね。
リスク・リターン
少し上でも触れました、「リスク」と「リターン」ですが、必ずこの2つが絡んできます。
「リスク=危険度」と、日常でも使われる言葉でもありますが、投資では少し意味が変わりますよ。
リターン=投資によって、得られる利益のこと
リスク=リターンの振れ幅のこと
投資は、あくまでリターンである利益を目的に行います。
その利益の反面、不利益となる=損をする場合がある、利益と不利益がある幅のことを「リスク」と投資では呼びます。
例えば、「ハイリスク・ハイリターン」と言われますが、「大きな利益が得られるかもしれないし、逆に大きく損をするかもしれない」ということ。
誰しもリターンは、大きいものが欲しくなります。
ただしその反面、リスクも大きく、損をした場合は・・・と心にとめて、選ぶことが大切ですね。
為替リスク(為替変動リスク)
よく聞く言葉でもある、「円高」「ドル安」。
日本の「円」やアメリカの「ドル」など国によって、通貨が変わりますよね。
通貨は「円」に対して「ドル」がいくらか、ずっと一定の価値ではなく常に変動しています。
この通貨自体の価値が変わることで、投資をした資産の価値が変わることを、「為替リスク」または「為替変動リスク」と言います。
為替は様々な市場の原理が働いて決まるため、プロの投資家でも為替のリスクを正確に読むことは難しい、とも。
投資先を決めるときに、少し気を付けたい言葉の1つですね。
リスクは他にも、「流動性リスク」や「カントリーリスク」、「信用リスク」などがあります。
投資をするときは、『リスク』という言葉に要チェック!
「投資」は10種類もあるの!?
なんとなく、投資というもののイメージがつかめたところで・・・
投資と聞くと、株や不動産投資などが、思いつきますよね。
実は、ざっくりとした区分けでも、投資には10種類あります。
ここでは、リスク・リターンの度合いに分けて紹介しますね。
本当は、投資にはもっとたくさんの種類があります。
ここでは、昔からある投資方法や「言葉はよく聞くかも」など、わかりやすさに特化して紹介します。
預金(ローリスク・ローリターン)
預金は銀行にお金を預けることで、貯金とも言えますね。
「そんなの皆やってるし、投資じゃないでしょ?」という声が聞こえてきそうですが・・・
銀行に預けることで、発生する利息が発生し、リターンがありますよね。
その意味では預金も立派な投資で、投資の基本中の基本、とも言えます。
債券 (ローリスク・ローリターン)
債権とは、資金集めのために国や企業が発行する、有価証券のこと。
有価証券とは、財産的な価値を証明する書類のこと。債権だけでなく、株式や投資信託などでも登場します。
債券に投資をすると、投資をした元本と利息が、期日になると返ってくるもの。
さらに簡単に言うと、自分のお金を国や企業へ貸す、お金を返してもらうと共に利子を貰う仕組みです。
特に国が発行する債券を「国債」といい、特に安全度が高い商品として、お金を減らしたくない、という人には人気ですね。
また債権は途中で売却できるため、換金のしやすさ、も魅力の1つ。
安心・安定感がある、換金のしやすさ、という点で、資産構成の1つに加えるのもオススメです!
外貨預金 (ローリスク・ローリターン、ときにミドルリスク?)
外貨預金とは、海外の銀行へ預金することです。
日本の銀行は今や超手金利時代で、預けるだけでは、利息(利益)はあまり期待できない。
その点、海外の銀行では、利息が日本よりも高い所が多いことも。
その高い金利による利益だけでなく、為替相場によっては更に高い利益も期待できます。
ただし高い利益が見込まれる新興国は、その分リスクがあることを忘れずに!
預けたときは、1ドル=100円だったけど、引き出すときは、1ドル=110円だったら。
100円だったお金が、110円になり10円の利益、となりますよね。
(※実際には、手数料等が絡むので、イメージとして捉えてくださいね)
銀行の倒産リスクなんて、日本でもと思いますよね。
日本の場合は法律で「ペイオフ」という制度があり、もし銀行が倒産しても1,000万円までは保証されます。
しかし外国の場合はこの制度がないため、銀行倒産=預金ゼロということも。
金 (ローリスク・ローリターン、ときにミドルリスク?)
金は実際に物質があるもの、金そのものに価値があるとして、昔からあった投資方法ですね。
また世界共通資産と言われ、国に関わらず価値があるため、不安定な情勢になると人気になるのも特徴です。
特に今は、「金の塊」として買う以外にも、毎月一定額を積み立てて買う方法もあり、少額からでも始めやすくなっていますね。
ただし金の価値は、毎日のように、色々な要因で変動しています。
金の相場の予測が難しいこと、またドルで買うことも多く、為替のリスクが伴いますよ。
投資信託(ミドルリターン・ミドルリスク)
投資信託とは、「ファンド」とも呼ばれるもので、色々な株式や債券などを組み合わせた商品に投資をする方法です。
あの会社の株と、この会社の株と、という細かい内容は、運用の専門家が考えてくれるため初心者でも始めやすく、オススメの方法です。
また小さな額から始められること、単体で株を買うより運用に伴うリスクを分散することも、特徴ですね。
ただし、運用を任せるからには手数料がかかるため、買う時は要チェック!
不動産 (ミドルリターン・ミドルリスク)
不動産投資は、マンションやビル、土地などを購入して、運用することで利益を得る方法ですね。
簡単に言うと、マンションの大家さんやビルの管理会社、昔からある言葉だと地主さん、でしょうか。
不動産投資は、誰かに貸して得る「家賃収入」と、不動産そのものを売却して得る「売却益」があります。
REIT(=不動産投資信託) (ミドルリターン・ミドルリスク)
不動産投資信託と聞くと、ココまで上から読んだ方は想像がつくでしょうか?
不動産を丸ごと買うのではなく、不動産に対して多くの人と共同で出資をする方法です。
共同でお金を出し合う為、不動産そのものを買うことと比べると、始めやすいのが特徴。
不動産から得る利益となる家賃収入や不動産売却益は、お金を出した出資者で分け合いますよ。
株式 (ミドルリターン・ミドルリスク、ときにハイリスク?)
株式投資とは、株式会社の株を購入し、その持っている株の量に応じて配当金となる利益を得ること。
さらに株を購入した人を株主といい、定期的に開催される株主総会への出席が可能になります。
また「株主優待」といい、投資をしている会社の商品券や割引券などを発行している会社もありますね。
配当金は少なくても、よく行くスーパーの割引券が貰えるなら、という楽しみも。
その反面、投資信託とは異なり1つの会社に集中して投資をするため、会社の業績等に大きく左右されます。
会社の経営成績や過去の株の推移など、論理的に分析をすることが求められますよ。
FX(ハイリスク・ハイリターン)
FXとは、外国の為替取引のなかで、為替価格の変動幅に注目して行う取引のこと。
短期的に売買を繰り返して、利益を生む方法とも言えます。
1ドル=100円のときに10万円分をドルに換えて、1,000ドルを保有します。
ドルの相場が変動して1ドル=110円になったとき、1,000ドルを円に換えれば、11万円になりますよね。
この1万円の利益を得る、というのがFXの仕組みです。
(※実際には、手数料等が絡むので、イメージとして捉えてくださいね)
シンプルな仕組み故、世界各国の通貨で行うことができるのも特徴です。
ただし外国通貨の価値は、国の景気や施策、取引をする量によっても変わるので、とても予測が難しいと言われています。
またFXには、自分の手元資金以上に取引ができる、「レバレッジ」という特殊な仕組みがあります。
言い換えれば、投資に使うために大きな金額を用意する必要がない、とも言えますが、その分大きなリスクには注意が必要です。
仮想通貨 (ハイリスク・ハイリターン)
仮想通貨とは、実際に存在するお金ではなく、デジタルデータとして存在するお金のこと。
そのため紙幣や硬貨、という概念がありません。
また円やドルは、国が発行する通貨ですが、仮想通貨は特定の国が発行しているわけではありません。
ただし一部のお店で支払いに使えるなど、実際の現金のように使えることも。
さらに仮想通貨でもFXと同様に、レバレッジを利用することができるため、自己資金以上に大きなリターンがあるかもしれません。
その反面、仮想通貨は予測が難しく、相場の変動が激しいため、大きなリスクを伴います。
投資への第一歩

今回は、投資とは、という疑問から、用語や投資の種類を紹介しました。
少しは投資について、知識が増やせたでしょうか?
ちょっと興味を持ってもらえたら、嬉しいです!
投資は、リスク(変動があること)がわかっていれば、安心して資産を増やしていける手段の1つ。
次回は、その投資を始めるにあたっての準備編を紹介します!
ファイナンシャルプランナー 山口 真未
コメント