こんにちは!障害者ファイナンシャルプランナーの山口真未です。

投資について、「基本の”キ”」はご覧いただけましたか?
「そもそも投資とは?」や投資の種類などをご紹介しました。
私にも出来るかも!と思った方へ、いきなり投資を始める前にチェックしてほしいコトがあります。
今回は投資にあたっての準備編を紹介します!
(まだ、読んでなかった!という方へ、こちらからどうぞ↓)
投資を始める、その前にチェック!

よし、投資やろう!と思った方・・・その勢いのまま、始めることはあまりオススメしません。
もちろん、興味を持つこと、楽しそう!という気持ちは、大切ですよ。
しかし障害者FPとしては、まずチェックしてほしいモノ、決めて欲しいモノがあります。
今の”自分”の立ち位置チェック
”私のお金”って、どうなってたっけ??
投資をするからには、投資をする金額を決めることが必要ですよね。
貯金の中からするのか、毎月の収入から一定額をするのか。
投資の種類によっては、最初にドカン!とお金が必要になるものもありますし、コツコツ毎月積み立てるものも。
「あ、この投資が楽しそう!」「不労所得が欲しい!」という気持ちも大切ですが、お金が用意できなければ、そもそも投資はできませんよね。
また当然ですが、「銀行に貯金してても増えないから、全額投資しちゃえ」は絶対にNG!
貯金はいくら必要で、投資に回せるお金は?など自分のお金を見つめること。
一番のベストは、「ライフプラン」を作ることです!
今の収支は?未来の姿は?など、数字でしっかり確認できます。
ぜひ、この現状把握をしてから、投資をすることをオススメしますよ。
リスクの我慢度チェック!
投資は、どの方法でも「リスク・リターン」があります。
しかもこのリスクには、投資方法次第では、色々なリスクが組み合わさる場合もありますよね。
そのため投資の中身を知ったり、いざ投資をしようとしたけど、怖くてなかなかできない、ということも。
また損をしたときに、毎日不安になる、仕事も手につかない、では本末転倒。
自分はドコまでのリスクなら耐えられるかな?と、振り返ってみましょう。
ネットで「リスク許容度診断」と検索すると、簡単に質問に答えるだけで分かるツールが銀行や証券会社などでありますので活用してみてください。
改めて、リスクに対して許容できる範囲が確認出来ること、またサイトによっては、資産のバランスまで試算してくれます。
なお診断ツールは、偏らないようにいくつかやってみてくださいね。
投資自体を管理できる?
お金も決めた、リスク許容度もわかったし、いよいよ投資を選びたい!となりますよね。
最後に、障害者FPとしてチェックしてほしいポイント!
投資自体を管理できるか?という点です。
投資によっては、管理の手間や換金の手間がありますよね。
この「手間」を、今だけでなく未来まで大丈夫かチェックしてみましょう。
例えば、実際に銀行に行かないと換金ができない、という商品では、いつでも”自分が”銀行に行けるか?が大切。
投資などの商品は、必ず本人が手続する必要であることが多いです。
いざ、お金が必要というときに、なかなか換金できないでは、これも本末転倒ですよ。
投資制度の特徴・種類によって、手間は変わりますので、要チェック!
ゴールを決める
お金について、いくら投資できるかな?も大切ですが、目的を決めることも大切です。
もちろん、目的が無くても投資自体はできますよね。
ただ投資をする目的によっては、あまり向かない投資の種類もあります。
例えば3年後に使いたいお金を、何十年も積み立てることでメリットがある投資で貯めよう、では仕方がありません。
目的を決めてから、そのゴールに向かって投資を選ぶ、という基準が必要なコトも。
またゴールを決めることで、投資を切り替えるタイミングになることもあります。
この金額まで投資で増やしたら、ローリスクな投資を増やしていこう、ということも未来には必要になることも。
未来まで見据えて、ゴールを考えると、投資の種類だけでなく、投資をドコまでやるか、という見極めにもなりますね。
100%安全なものはない!
前回の記事でも紹介しましたが、投資をする上で、必ず頭に入れておいて欲しいこと。
「投資に100%安全なものはない」
「ノーリスク・ハイリターンな商品はない!」
これは絶対です!
銀行の預金ですら、銀行の倒産というリスクがあるくらいですから。
このことは肝に銘じて、投資を選ぶ際は買う商品の資料や契約書等を読みましょう。
(もちろん、リスクの分散など対策はあります。極度に脅かしたいわけではありませんよ(笑))
投資の基本プラス知識
前回の記事で、単語や種類を紹介しましたが、今回は投資にまつわるプラス知識。
投資の中でも、投資の基本を紹介しますね!
投資の基本!?卵を分けて盛る??

投資の有名な格言で、「卵を1つのカゴに盛らない」というものがあります。
卵を1つのカゴにまとめておくと、もし落としたら・・・全ての卵が台無しですよね。
これを投資に例えるなら、1点集中の投資をすることは危険ということ。
例えば、自分のすべてのお金を、1つの会社の株に投資・・・その会社が倒産したらお金はゼロ!
その点、卵をいくつかのカゴに分けておけば、もし1つのカゴを落としても、他のカゴは無事でいられます。
投資も同じように、なるべく投資の方向性を分散することが大切。
例えば、投資の運用方針が違うものや、日本と海外など分けることでリスクが少なくなるすることができますね。
利息とか利回りって?
投資を始めると、必ず登場する言葉に「利回り」があります。
銀行へ預けてもらえる利息(利益)は、利率が決まっていますよね。
例えば年1%という金利の場合、100万円を1年間預けたら1万円の利益が出ます。
この元々預けていた100万円に対して、1万円の利益をだす割合を「利回り」と呼びます。
株の場合は、売却益から手数料のコストを引いて、最初に投資をしたお金(元本)に対しての利益の割合を求めます。
もしこの利回りが年2%だったら、上で言う銀行の年1%よりも利益がでるな、と比較ができますよね。
何年も保有することで得られる利益、となると単純に金額だけではわかならくなります。
そんな時に利回りを計算すれば、比較しやすくなります。
投資の金額、利益、手数料、などお金の金額ばかりで、どれがいいの?となった場合は、「利回り」をチェック!
(※ただし、「利回り」の計算は、税金も含めて計算します。ココでは省略しました。)
コツコツ投資や長期運用って?
私がよく使う言葉で、「コツコツ運用」や「コツコツ投資」。
これは、少しずつ時間をかけて、小さな金額でも投資を続けることですね。
このメリットは、「時間を味方につけること」と「複利の効果を得られること」の2つです。
「時間を味方につけること」
投資の商品は、常に価格が変動しますよね。
できれば一番利益が出るように、商品の値が下がったときに買いたいもの。
しかしその値下がりのタイミングを見極めるのは、とっても難しいですし、そのタイミングに自分が買えるとも限りません。
仕事中に、いきなり株を買わなきゃ!なんて、無理ですよね。
その価格の変動幅は、毎月一定額買う、などコツコツと買い続けることで抑えることができます。
例えば、1万円で毎月買う、とした場合には、今月は10個変えたけど、先月は8個だったな、など。
簡単に言うと、長い目で平均価格で買う、となるように毎月コツコツと買います。
もちろん、一番値下がりのタイミングで買うよりは一見、利益は少なくなりますが、次の複利効果により安定して利益を出すことができますよ。
単利?複利?

単利とは、元本に対して利息が付くタイプのものです。
100万円貸したから、年1%の利率で、5年後には105万円にして返すね、などが単利効果ですね。
身近な人とのお金の貸し借りで、よくあるパターンですね!(お小遣いなど笑
複利効果とは、元本+利息に対して、更に利息が付く、イメージです。
100万円を年1%で、5年間貸したなら・・・
1年後には101万円、2年後には101万円に対して利息が付き、102万100円になる、となります。
結果、5年後には105万1,010円となり、単利と比較すると、1,000円以上も差が!
しかもこの単利や複利は、自分の努力など何も関係ありませんよね。
そのため長期で運用する商品を選ぶときは、複利の効果を見込める、ということです。
障害者FPとしては、投資を目的にするわけではないため、効率よく「時間」と「複利」を味方につけたいですね!
投資にも税金!?
何かと”税金を払う”と聞くと、気になるものですが・・・投資にも税金が存在します。
残念ながら投資で儲けたお金は、そのまま全額が使える、というわけではありません。
売却益や分配金など、利益が出た場合は、20.315%の税金がかかります。(内訳は、所得税と住民税です)
例えば、20万円の利益が出た場合は、4万円の税金を納める必要が。
また税金以外にも、投資にはコストがかかることも忘れてはいけません。
例えば株を買うには、購入時手数料がかかりますね。
そのため投資をするときには、売却益だけでなく税金やコストも意識することが大切ですよ!
ここを忘れると、実は損だった!となりますので注意。
投資のオススメ方法は?

投資の知識も入れた!
で、初心者にオススメは何よ?ともなりますね。
障害者FPとして、まずはこれからという、オススメを紹介しますね。
税金対策!免除は活用!
上で紹介した通り、投資の利益には税金がかかります。
税金を納めることは義務ですが、せっかく頑張って投資をして利益が出たのに・・・と少し悲しくなりますよね。
そのため税金が免除されているものから、まずは使っていきましょう!
例えば、よく聞く「NISA」や「つみたてNISA」、「iDeCo」は、どれも一定額の税金免除があるものです。
あれ、これは投資の種類になかった!という方、さすがです!
「NISA」や「つみたてNISA」、「iDeCo」 は、あくまで一定額の税金を免除しますという制度の名前。
実際に買う投資の商品としては、株や投資信託などを購入します。
そのため、「つみたてNISA」をやってみたい、という方でも、投資そのものの知識が大切!
詳しい制度や内容は、別記事で紹介しますね。
コストも節約の対象!?
既に紹介した通り、投資にはコストがかかりますよね。
このコストを少なくすれば、その分、投資で得た利益を自分が使えます。
完全にゼロにすることは難しいのですが、少しでも節約することは可能!
例えば、投資信託の商品を選ぶときに、なるべく手数料が安いモノを選ぶことも大切。
利益の数字ばかりでなく、手数料のお金も一緒に比較しながら、商品を選んでみましょう。
また実際に店舗のある銀行より、ネット証券を利用する方が、手数料が安い傾向にあります。
サポート体制の面で、実際に人に相談したい、通いなれている銀行で、ということもありますよね。
もちろん、その気持ちも大切で、「よくわからないし」と放置するよりは、まずはやってみることも必要。
そのために、まずは投資自体を始めやすい銀行で、というのもアリです。
でも長期で運用するとなると、コストもコツコツと積み上がりますので、要注意ですね。
投資はそこまで怖くない!

投資について、リスクの分散方法や気を付けたいポイントを重点的にご紹介しました。
リスクをゼロにする、は無理ですが、色々な方法で少なくすることは可能です。
またその反面で、投資をすると必ずお目見えする税金やコストには注意したいもの。
しかし、どれも知ることで、「何となく怖い」という意識は変わったのでは?
次回は、投資を具体的に始める方法をご紹介します!
ファイナンシャルプランナー 山口 真未
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