「いざ投資」!投資をはじめる5つのステップ(3/3回)

貯蓄(経済・運用)
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こんにちは!障害者ファイナンシャルプランナーの山口真未です。

まみ
まみ

記事のポイント

投資についての心得や準備編や基本編はご覧いただけましたか?

投資をする前に気を付けて欲しいコト、チェックしてほしいコトなどを紹介しました。

今回はいよいよ!投資を始めるぞ!という方へ。

実際に、投資を始めるまでの流れとオススメの制度について、紹介します。

(まだ、読んでなかった!という方は、こちらからどうぞ↓)

いざ!投資デビューへ!!

投資デビューへ!!

投資について、ちょっとわかった!お金への心得もわかった!

投資をやってみたい!けど、そもそも何処で株とかって買えるの?とも思いますよね。

ここでは投資の始め方をご紹介します。

投資までの5つのステップ!

投資を始めるためには、と細かくご紹介する前に。

全体の流れからご紹介しますね。

  • 資料を準備する
  • 口座を開く
  • 口座へ入金(ネット証券の場合は口座へログインしてから、入金へ)
  • 投資する商品を選ぶ(NISAやつみたてNISA、iDeCoは入口が異なるので要注意!)
  • 投資する金額を決めて、投資商品を購入

ざっくりとですが、流れを追ってみました。

投資商品の購入が完了すれば、投資ライフのスタートです!

では、口座を開く、という準備が第一関門とも言えますので、ポイントを交えつつ詳しく紹介しますね。

口座を開く申請の前に、資料を準備する

まずは、口座を開くために必要な資料を確認しましょう!

  • マイナンバーカード
    ※通知カードやマイナンバーが記載されている住民票の写しなどでもOK
  • 本人確認書類
    (写真付きの場合は1種類。写真がない場合は2種類。)

基本はこの2つ!

本人確認書類は、写真がある・なしによって、数が変わります。

例えば写真付きの本人確認書類は、運転免許書やパスポートなどが該当しますね。

もしこれらが無い場合は、写真が無い本人確認書類が2種類、用意することになります。

健康保険証や住民票などですね。

なお、障害者手帳は、写真付きの本人確認書類としてカウントされる場合も

証券会社や銀行等によりますので、案内を確認してみてくださいね。

なおこれらの書類と、口座の開設を申し込む書類を提出すれば、投資用の口座が開設できますよ!

口座を開くって?

口座って、銀行には口座なら持ってるけど、とも思いますよね。

投資には、投資用の口座を開くことが必要です。

銀行にお金を預けるように、投資をしたモノ(商品)を管理する場所が必要になりますよね。

その場所=口座、ということですね。

この口座には、株など投資した商品だけでなく、投資用のお金を預けることもできます。

では、その口座はどこで開くのでしょうか?

口座を開くことができる場所
  • 証券会社(店舗あり、ネット型)
  • 保険会社
  • 銀行(都市銀行・地方銀行・郵便局・信用金庫等)

意外と多いな、と思いますか?

ただし!障害者FPとしては、ちょっとだけ気を付けてほしいポイントがあります。

詳しくは下に記載しますね。

口座を開く”場所”に注意!

口座は、どこでも開くことができるので、基本的には「自分が一番やりやすいところ」でOK!

ただし口座を開く前に少しだけ、チェックしてほしいポイントをご紹介します。

まず、証券会社や銀行によって、取り扱いの商品が変わります

例えば、投資信託ができますよ、と言っても、その数が大きく変わります。

せっかく投資をしたいのに数が少ないかも、となるため注意ですね。

また「投資のやり方」にも注意しましょう。

投資をする度に毎度、銀行等の店舗へ行かなくては、となると少し面倒になりがち。

面倒事が増えれば増えるほど、投資への道のりも遠のきます

(前回の記事で紹介した、「投資自体を管理できる?」にも通じるものですね)

せっかく口座を開いたのに、その後は放置してるでは、とても悲しいです。

その点ネット証券なら、家にいながらスマホやPCで、ポチっと出来るのが魅力の1つ。

今はネット証券でも、ガイドの充実やランキングが常に更新されているなど、投資選びの参考になる情報も盛りだくさんです。

事前にチェックできることも多いので、少し比較してから、決めてくださいね。

銀行と証券会社が同じ場合、連携する(マネーブリッジ)ことで、銀行の金利がアップすることも!

また投資のお金の出し入れが、楽になるメリットもありますよ。

口座の種類にも注意!

投資用の口座には、銀行等の預金をただ預けるだけの口座とは、異なる点があります。

それは投資で得た利益に税金がかかるため

この税金の納め方次第で、投資用の口座は3つに分類されます。

  • 特定口座「源泉徴収あり」
    利益の計算から確定申告まで、全てお任せする口座
  • 特定口座「源泉徴収なし」
    年間の収益計算だけお任せをし、収益計算の結果として「年間取引報告書」を受け取り、確定申告は自分で行う口座
  • 一般口座
    投資で得た利益の計算から確定申告、税金の支払いまで全て、自分で行う口座

基本的に、投資を極める!など投資家以外の方には、1番目の特定口座「源泉徴収あり」がお任せできるため便利です。

なおNISAやつみたてNISAは、これらの口座とは別に専用口座が必要になため要チェック!

投資に有利!?オススメ制度

オススメ制度

さて、前回の記事でも触れた、投資のオススメ方法について。

今回はもう少し深く、何故、オススメなのか、という点を掘り下げていきたいと思います。

(※制度そのものの説明や、制度ごとの比較などは別記事を書く予定でおります。)

NISA・つみたてNISA

投資を始めるなら、これ!と良く紹介文を見るでしょうか?

NISAやつみたてNISAは、特に投資を初めてやる、という方にオススメの制度です。

理由は、投資で得られた利益や分配金が非課税になるから!(期間や金額の制約あり)

投資で出た利益に対して、通常20.315%の税金がかかります。

せっかくの投資で得た利益が・・・とならず、利益を全て自分の為に使える!

これは、投資初心者にとって大事なことですよね。

特につみたてNISAは少額からコツコツ投資ができるため、とりあえずやってみる、と始めやすいのもメリットの1つ。

解約や売却がいつでも自由なため、急にお金が必要になった、という場合でも安心。

なお、NISAやつみたてNISAの制度を利用するには、専用口座を開く必要があります

もし「NISAもやる」と決めている場合は、投資用の口座を開くときに、一緒にNISA専用口座を開く手続きをするのがオススメ。

また、NISAの専用口座は「1人1つまで」というルールがあるため、投資できる商品など事前にチェック!

(※専用口座は、口座を移設することも可能です。ただし手続きが煩雑になること、管理の手間が増えることにも繋がりますので、要注意!)

iDeCo

老後の資金作りとして、よく話題に上るのがiDeCoですよね。

「私的年金制度」とも言われており、公的年金にプラスで老後の資金作りに、オススメの制度です。

オススメ理由は、税金のメリットが大きく、積立時・運用時・受取時のどのタイミングでも節税できること

・積立時=投資したお金(掛け金)の全てが、毎年の所得控除の対象

・ 運用時=利息や運用益などが非課税

・ 受取時=受け取りの方法や金額次第で、税金の控除あり

ただし、引き出しが60歳以降になることや、働き方などによって掛け金の上限が異なるなど、少し複雑な面もあります。

さらに要注意ポイントは、一度始めて拠出した掛け金は、解約が基本的に難しいこと!

障害者FPとしては、始める前に未来のお金まで考えてから、がオススメです。

なおiDeCoを始めるには、「基礎年金番号」を記載するので、上記の用意する資料にプラスで「年金手帳」を準備しましょう。

またiDeCoでも専用口座が必要で、提出するための資料がありますので要注意!

(※特に、会社員や公務員の方は、事業主の証明書も必要になりますよ。)

障害者等のマル優(非課税貯蓄)

意外と知られていないのですが、実は投資でも障害者の方向け情があります。

「マル優制度」と呼ばれており、一定の条件の元であれば、投資に関わる税金が非課税に!

上でも紹介した通り、せっかくの投資で得た利益は、少しでも自分で使えるに越したことはありません。

その利益が、金額の上限はあるものの非課税とは、嬉しいお話。

では、一定の条件って?って気になりますよね。

制度を使えるのは、障害者手帳の交付を受けている人や障害年金の受給者など。

投資先は預貯金や定期預金、国債や地方債などの債券が対象です。

ただし!この制度を利用するためには、事前に各種申請書を出すこと、が必要。

また一度認められれば、というものでもなく、預け入れの度に書類を出す必要があるなど、少し大変なこともあります。

しかしその分、税金のメリットは大きいのも事実ですよ!

ちょっと番外編!ポイント投資

ここまで「投資のオススメ制度」を紹介しましたが、1つ似通っているもので「ポイント投資」もあります。

色々と読んだけど、やっぱり投資って不安、投資をするための準備が・・・とも思った方へ。

確かに投資の過程を思うと、続けられるかわからないし面倒に感じる、との思いもありますよね。

そんな方へオススメなのが、ポイント投資です。

ポイント投資と一口に言っても色々ありますが、「口座の開設不要で、ポイントのみを使って運用できるもの」であれば気軽に始められます。

色々な企業やサービスで貯まるポイントの中には、ポイント自体を現金のように扱い、ポイントを投資先に預けて運用してもらう、という方法があります。

運用結果によっては、預けたポイントが下がることもあれば、増えて返ってくることもある、という点では投資と似ていますよね。

まずは投資自体に慣れる、投資ってどう動くの?という人には、チャレンジしてみるのも1つですよ。

どれから始めるか悩む・・・・

興味があるのは?

投資用の口座を開けた!

実際に、自分の口座がある場所で、投資できる種類も確認できた!

でも、いざ投資をしようとすると、どの種類が良いのか悩む・・・。

沢山の種類の中から、自分が投資をしたい、と思うものを選ぶポイントを少しだけ紹介しますね。

投資の目的を忘れないで

繰り返しになりますが、お金の大前提、投資の前提としては、「投資=ゴール」ではありません。

もちろん、投資をして利益を出すことが仕事(投資家)という方は、投資がゴールの一種。

しかし投資家以外の人にとっては、 あくまで「お金を増やすための手段の1つ」にすぎませんよね。

「あ、これ利益がたくさん出そう」、「やるからには絶対に儲けたいし」という基準で選ぶことはオススメしません。

100%儲けが出る投資先はありませんし、一度も損をしない投資先もありません。

(そんな投資があるなら、私もやりたいです(笑))

もちろん、短期で見れば自分は得だった!ということはあるでしょう。

投資は長期的視野も大切、と思いながら、種類を選びましょう

また「お金は『使う』ために増やしたい」という大前提も忘れないで!

興味があるものは?

投資の種類で紹介した通り、株や不動産に投資したり、今はデジタルデータにまで投資ができます。

この中で、「楽しそう」「ちょっと興味があるかも」という気持ちも大切

株やFX、暗号資産などは、日ごろから推移を見守ることが必要なものは、特に重要!

会社の株なら、会社の状況(業績や未来の施策など)を調べることも必要です。

またFXや暗号資産などは、推移を見守り、時には「損切り」も求められます。

これにはやはり常日頃からの情報収集だけでなく、次、次!と切り替えも必要。

損をしたときに、仕事にも影響が出るようでは、やはりよくありません。

その反面として、毎日値動きを追うような投資は苦手、と最初に思ったなら。

投資信託やREIT(不動産投資信託)で、運用はお任せして時々チェックする、というのがオススメですよ。

「損切り」 とは、損を拡大させないために、投資を売却して損失を確定させること。

ラクな方法は?

少し上にも通じる考えですが、投資の管理がラクかどうか、も大切なポイントです。

投資を仕事にするのでなければ、概ねスキマ時間にしますよね。

通勤時間にスマホでチェックするのか、会社終わりに自宅でするのか。

それとも、お休みの日にまとめて、がいいのか。

どのスキマ時間に行うのかで、投資先が限られる場合もあります。

投資をするまでの、道のりを複雑に自分で積み上げてしまうと・・・

口座開設の時と同様、そこまでたどり着かなくなることもありますよね。

しかし一度投資をしたら、投資したもの自体は常に変動します。

ちょっと忙しくて見てなかったら暴落してる!と、なることもありえます。

もちろん実際にやってみなければ、動向をチェックできるかわからない、ということもありますよね。

できるかな、とちょっと不安になったら、少額でチャレンジしてみるのがオススメですよ。

「ちょっとやってみる」の気持ちで

チャレンジ!

投資について、計3回に渡って、紹介してきました。

興味を持つことが、まずは第一で、この記事を読んだ時がその時!!

投資自体については、やってみること、経験してみて知ることも多いのも事実です。

どんなコトでもやってみて、「あ、これ読んだわ」と実感できることありますよね。

今は少額から、スマホだけでちょっとやってみる、ができる時代でもあります。

ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!

ファイナンシャルプランナー 山口 真未

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