こんにちは!障害者ファイナンシャルプランナーの山口真未です。

投資についての心得や準備編や基本編はご覧いただけましたか?
投資をする前に気を付けて欲しいコト、チェックしてほしいコトなどを紹介しました。
今回はいよいよ!投資を始めるぞ!という方へ。
実際に、投資を始めるまでの流れとオススメの制度について、紹介します。
(まだ、読んでなかった!という方は、こちらからどうぞ↓)
いざ!投資デビューへ!!

投資について、ちょっとわかった!お金への心得もわかった!
投資をやってみたい!けど、そもそも何処で株とかって買えるの?とも思いますよね。
ここでは投資の始め方をご紹介します。
投資までの5つのステップ!
投資を始めるためには、と細かくご紹介する前に。
全体の流れからご紹介しますね。
- 資料を準備する
- 口座を開く
- 口座へ入金(ネット証券の場合は口座へログインしてから、入金へ)
- 投資する商品を選ぶ(NISAやつみたてNISA、iDeCoは入口が異なるので要注意!)
- 投資する金額を決めて、投資商品を購入
ざっくりとですが、流れを追ってみました。
投資商品の購入が完了すれば、投資ライフのスタートです!
では、口座を開く、という準備が第一関門とも言えますので、ポイントを交えつつ詳しく紹介しますね。
口座を開く申請の前に、資料を準備する
まずは、口座を開くために必要な資料を確認しましょう!
基本はこの2つ!
本人確認書類は、写真がある・なしによって、数が変わります。
例えば写真付きの本人確認書類は、運転免許書やパスポートなどが該当しますね。
もしこれらが無い場合は、写真が無い本人確認書類が2種類、用意することになります。
健康保険証や住民票などですね。
なお、障害者手帳は、写真付きの本人確認書類としてカウントされる場合も。
証券会社や銀行等によりますので、案内を確認してみてくださいね。
なおこれらの書類と、口座の開設を申し込む書類を提出すれば、投資用の口座が開設できますよ!
口座を開くって?
口座って、銀行には口座なら持ってるけど、とも思いますよね。
投資には、投資用の口座を開くことが必要です。
銀行にお金を預けるように、投資をしたモノ(商品)を管理する場所が必要になりますよね。
その場所=口座、ということですね。
この口座には、株など投資した商品だけでなく、投資用のお金を預けることもできます。
では、その口座はどこで開くのでしょうか?
意外と多いな、と思いますか?
ただし!障害者FPとしては、ちょっとだけ気を付けてほしいポイントがあります。
詳しくは下に記載しますね。
口座を開く”場所”に注意!
口座は、どこでも開くことができるので、基本的には「自分が一番やりやすいところ」でOK!
ただし口座を開く前に少しだけ、チェックしてほしいポイントをご紹介します。
まず、証券会社や銀行によって、取り扱いの商品が変わります。
例えば、投資信託ができますよ、と言っても、その数が大きく変わります。
せっかく投資をしたいのに数が少ないかも、となるため注意ですね。
また「投資のやり方」にも注意しましょう。
投資をする度に毎度、銀行等の店舗へ行かなくては、となると少し面倒になりがち。
面倒事が増えれば増えるほど、投資への道のりも遠のきます。
(前回の記事で紹介した、「投資自体を管理できる?」にも通じるものですね)
せっかく口座を開いたのに、その後は放置してるでは、とても悲しいです。
その点ネット証券なら、家にいながらスマホやPCで、ポチっと出来るのが魅力の1つ。
今はネット証券でも、ガイドの充実やランキングが常に更新されているなど、投資選びの参考になる情報も盛りだくさんです。
事前にチェックできることも多いので、少し比較してから、決めてくださいね。
銀行と証券会社が同じ場合、連携する(マネーブリッジ)ことで、銀行の金利がアップすることも!
また投資のお金の出し入れが、楽になるメリットもありますよ。
口座の種類にも注意!
投資用の口座には、銀行等の預金をただ預けるだけの口座とは、異なる点があります。
それは投資で得た利益に税金がかかるため。
この税金の納め方次第で、投資用の口座は3つに分類されます。
- 特定口座「源泉徴収あり」
利益の計算から確定申告まで、全てお任せする口座 - 特定口座「源泉徴収なし」
年間の収益計算だけお任せをし、収益計算の結果として「年間取引報告書」を受け取り、確定申告は自分で行う口座 - 一般口座
投資で得た利益の計算から確定申告、税金の支払いまで全て、自分で行う口座
基本的に、投資を極める!など投資家以外の方には、1番目の特定口座「源泉徴収あり」がお任せできるため便利です。
なおNISAやつみたてNISAは、これらの口座とは別に専用口座が必要になため要チェック!
投資に有利!?オススメ制度

さて、前回の記事でも触れた、投資のオススメ方法について。
今回はもう少し深く、何故、オススメなのか、という点を掘り下げていきたいと思います。
(※制度そのものの説明や、制度ごとの比較などは別記事を書く予定でおります。)
NISA・つみたてNISA
投資を始めるなら、これ!と良く紹介文を見るでしょうか?
NISAやつみたてNISAは、特に投資を初めてやる、という方にオススメの制度です。
理由は、投資で得られた利益や分配金が非課税になるから!(期間や金額の制約あり)
投資で出た利益に対して、通常20.315%の税金がかかります。
せっかくの投資で得た利益が・・・とならず、利益を全て自分の為に使える!
これは、投資初心者にとって大事なことですよね。
特につみたてNISAは少額からコツコツ投資ができるため、とりあえずやってみる、と始めやすいのもメリットの1つ。
解約や売却がいつでも自由なため、急にお金が必要になった、という場合でも安心。
なお、NISAやつみたてNISAの制度を利用するには、専用口座を開く必要があります。
もし「NISAもやる」と決めている場合は、投資用の口座を開くときに、一緒にNISA専用口座を開く手続きをするのがオススメ。
また、NISAの専用口座は「1人1つまで」というルールがあるため、投資できる商品など事前にチェック!
(※専用口座は、口座を移設することも可能です。ただし手続きが煩雑になること、管理の手間が増えることにも繋がりますので、要注意!)
iDeCo
老後の資金作りとして、よく話題に上るのがiDeCoですよね。
「私的年金制度」とも言われており、公的年金にプラスで老後の資金作りに、オススメの制度です。
オススメ理由は、税金のメリットが大きく、積立時・運用時・受取時のどのタイミングでも節税できること。
・積立時=投資したお金(掛け金)の全てが、毎年の所得控除の対象
・ 運用時=利息や運用益などが非課税
・ 受取時=受け取りの方法や金額次第で、税金の控除あり
ただし、引き出しが60歳以降になることや、働き方などによって掛け金の上限が異なるなど、少し複雑な面もあります。
さらに要注意ポイントは、一度始めて拠出した掛け金は、解約が基本的に難しいこと!
障害者FPとしては、始める前に未来のお金まで考えてから、がオススメです。
なおiDeCoを始めるには、「基礎年金番号」を記載するので、上記の用意する資料にプラスで「年金手帳」を準備しましょう。
またiDeCoでも専用口座が必要で、提出するための資料がありますので要注意!
(※特に、会社員や公務員の方は、事業主の証明書も必要になりますよ。)
障害者等のマル優(非課税貯蓄)
意外と知られていないのですが、実は投資でも障害者の方向け情があります。
「マル優制度」と呼ばれており、一定の条件の元であれば、投資に関わる税金が非課税に!
上でも紹介した通り、せっかくの投資で得た利益は、少しでも自分で使えるに越したことはありません。
その利益が、金額の上限はあるものの非課税とは、嬉しいお話。
では、一定の条件って?って気になりますよね。
制度を使えるのは、障害者手帳の交付を受けている人や障害年金の受給者など。
投資先は預貯金や定期預金、国債や地方債などの債券が対象です。
ただし!この制度を利用するためには、事前に各種申請書を出すこと、が必要。
また一度認められれば、というものでもなく、預け入れの度に書類を出す必要があるなど、少し大変なこともあります。
しかしその分、税金のメリットは大きいのも事実ですよ!
ちょっと番外編!ポイント投資
ここまで「投資のオススメ制度」を紹介しましたが、1つ似通っているもので「ポイント投資」もあります。
色々と読んだけど、やっぱり投資って不安、投資をするための準備が・・・とも思った方へ。
確かに投資の過程を思うと、続けられるかわからないし面倒に感じる、との思いもありますよね。
そんな方へオススメなのが、ポイント投資です。
ポイント投資と一口に言っても色々ありますが、「口座の開設不要で、ポイントのみを使って運用できるもの」であれば気軽に始められます。
色々な企業やサービスで貯まるポイントの中には、ポイント自体を現金のように扱い、ポイントを投資先に預けて運用してもらう、という方法があります。
運用結果によっては、預けたポイントが下がることもあれば、増えて返ってくることもある、という点では投資と似ていますよね。
まずは投資自体に慣れる、投資ってどう動くの?という人には、チャレンジしてみるのも1つですよ。
どれから始めるか悩む・・・・

投資用の口座を開けた!
実際に、自分の口座がある場所で、投資できる種類も確認できた!
でも、いざ投資をしようとすると、どの種類が良いのか悩む・・・。
沢山の種類の中から、自分が投資をしたい、と思うものを選ぶポイントを少しだけ紹介しますね。
投資の目的を忘れないで
繰り返しになりますが、お金の大前提、投資の前提としては、「投資=ゴール」ではありません。
もちろん、投資をして利益を出すことが仕事(投資家)という方は、投資がゴールの一種。
しかし投資家以外の人にとっては、 あくまで「お金を増やすための手段の1つ」にすぎませんよね。
「あ、これ利益がたくさん出そう」、「やるからには絶対に儲けたいし」という基準で選ぶことはオススメしません。
100%儲けが出る投資先はありませんし、一度も損をしない投資先もありません。
(そんな投資があるなら、私もやりたいです(笑))
もちろん、短期で見れば自分は得だった!ということはあるでしょう。
投資は長期的視野も大切、と思いながら、種類を選びましょう。
また「お金は『使う』ために増やしたい」という大前提も忘れないで!
興味があるものは?
投資の種類で紹介した通り、株や不動産に投資したり、今はデジタルデータにまで投資ができます。
この中で、「楽しそう」「ちょっと興味があるかも」という気持ちも大切。
株やFX、暗号資産などは、日ごろから推移を見守ることが必要なものは、特に重要!
会社の株なら、会社の状況(業績や未来の施策など)を調べることも必要です。
またFXや暗号資産などは、推移を見守り、時には「損切り」も求められます。
これにはやはり常日頃からの情報収集だけでなく、次、次!と切り替えも必要。
損をしたときに、仕事にも影響が出るようでは、やはりよくありません。
その反面として、毎日値動きを追うような投資は苦手、と最初に思ったなら。
投資信託やREIT(不動産投資信託)で、運用はお任せして時々チェックする、というのがオススメですよ。
「損切り」 とは、損を拡大させないために、投資を売却して損失を確定させること。
ラクな方法は?
少し上にも通じる考えですが、投資の管理がラクかどうか、も大切なポイントです。
投資を仕事にするのでなければ、概ねスキマ時間にしますよね。
通勤時間にスマホでチェックするのか、会社終わりに自宅でするのか。
それとも、お休みの日にまとめて、がいいのか。
どのスキマ時間に行うのかで、投資先が限られる場合もあります。
投資をするまでの、道のりを複雑に自分で積み上げてしまうと・・・
口座開設の時と同様、そこまでたどり着かなくなることもありますよね。
しかし一度投資をしたら、投資したもの自体は常に変動します。
ちょっと忙しくて見てなかったら暴落してる!と、なることもありえます。
もちろん実際にやってみなければ、動向をチェックできるかわからない、ということもありますよね。
できるかな、とちょっと不安になったら、少額でチャレンジしてみるのがオススメですよ。
「ちょっとやってみる」の気持ちで

投資について、計3回に渡って、紹介してきました。
興味を持つことが、まずは第一で、この記事を読んだ時がその時!!
投資自体については、やってみること、経験してみて知ることも多いのも事実です。
どんなコトでもやってみて、「あ、これ読んだわ」と実感できることありますよね。
今は少額から、スマホだけでちょっとやってみる、ができる時代でもあります。
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!
ファイナンシャルプランナー 山口 真未
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